腰の中の不発弾
おれは腰にいつ爆発するか分からない不発弾を抱えている。不発弾の名前は「ぎっくり腰」という。このところなりを潜めてはいるが、こいつが作動しようものなら歩くことすらままならなくなってしまうから非常に厄介だ。手元に残っているIRCのログを調べてみたら、現時点で最後に腰痛で悩まされたのは2000年11月のことである。このときは電気マッサージ機と電気治療と湿布でなんとか乗り切った。
初めて腰痛に見舞われたのがいつのことだったかは憶えていないが、その瞬間のことは今も鮮明に脳裏に焼き付いている。出勤しようと何かを取るために腰をちょっと曲げた状態で手を伸ばしたときに、そいつはやってきた。腰のあたりで「何かがずれた」感覚があった、次の瞬間にはもう激痛でまともに立てなくなっていた。おれはあまりの痛みにうめきながらベッドに倒れ込み、部屋の電話からやっとの思いで休む連絡を会社に入れたのだった。
病院で検査を受けたところ、腰椎と背骨がつながっていないことが分かった。なんと、おれの上半身と下半身は筋肉繊維だけでつながっているのである。医者からは「腹筋と背筋を鍛えるように」とのご託宣を頂いたが、その手のトレーニングは全然やっていない。その後幾度か、この腰の不発弾は作動した。腰を曲げた状態で思いっきりくしゃみをしたら作動したこともある。
谷豊さんのこちらの記事を読んでいたら、その腰痛の描写があまりにも他人事とは思えず、ここに自らの腰痛体験を踏まえつつトラックバックさせて頂く次第である。
ご存知の方も多いと思うが、腰という部分は体の中でも重要な部分であるからこそ、漢字では体を表す月偏に要と書いて表現したそうだ。この漢字を作り出した古代中国の人々の知恵に感服。
追記:ぎっくり腰と不発弾を結びつけて考えてしまうのは、意識下にリアルロボットアニメの傑作「装甲騎兵ボトムズ」の名予告があったからに他ならない。その予告編を紹介しておこう。知っている人は銀河万丈氏のナレーションを思い出してお読みいただきたい。
最も危険な罠、それは、不発弾。
たくまずして仕掛けられた、地中の闇に眠る殺し屋。
それは、突然に目を覚まし偽りの平穏を打ち破る。
ウドは、巨大な罠の街。
そこかしこで、信管をくわえた不発弾が目を覚ます。
次回『罠』。
キリコも、巨大な不発弾。自爆、誘爆、御用心。
……いや、さすがに腰痛が自爆することはあっても、誘爆することはないけど。
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コメント
こんにちは、はじめまして。
「色眼鏡回覧板」へのトラックバック、ありがとうございます。
トラックバックなんてはじめてついたものですから、ちょっとビックリしています。
腰痛、つらいですよね。話には聞いていましたが、なってみて実感しました。
肩や首回りなら、そこだけ動かさなないよう注意していればいいのですが、腰は常に体重のかかるところですから、そうもいきません。
その腰痛もだいぶ治まってきたので、ここ数日は腹筋背筋運動をしています。寝転がって足を10cmほど持ち上げ、そのまま30秒とか、そういうヤツ。
続くといいのですが…なにしろ、飽きっぽいからなあ。押入れの中には、買ったはいいものの使っていないダンベルとかあったりするし。
そちらも、どうぞお大事に。
投稿: 谷豊 | 2005.01.22 01:32
はじめまして。コメントありがとうございます。
先日テレビでやってましたが、やはりトラックバックというのはブログの面白さのひとつだと思います。初めて自分のブログにトラックバックが付いたときには驚きもしましたが、何よりうれしかったです。これからも自分のツボにはまったブログにはどんどんトラックバックを付けたいと思ってます。
さて腰痛ですが、長い時間椅子に腰掛けている姿勢でいることを要求される仕事の人には、肩こりと並んで多い持病のようですね。特に腰の痛みについては、人に話すと「なんか大げさなんじゃない?」とか言われたりしますが、誇張抜きでキツいもんなんですよね。
自分のブログの方にも書きましたが、幸か不幸かここ数年腰痛に見舞われてないのをいいことに、筋トレの類は全然やってません。このままずっとおとなしくしててくれるといいんですが。
くれぐれもご自愛下さいませ。
投稿: ぶるない | 2005.01.22 17:49