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2005.01.23

うつ友とプチ課題

 昨年末から、うつ病などのこころの病を患っている人たちのコミュニティ「うつ ねっとわーく」にちょっと首を突っ込んでいる。実際にアクセスしてみれば分かることだが、このサイトはいわゆる2ちゃんねると同様のスレッドフロート式の掲示板となっている。管理人であるこむりんさんご自身もうつ病患者の一人であるが、このサイトを訪れ、書き込みを残していく人たちに温かい言葉をかけてくれる。おれより一回り以上年下なのに、おれ以上にしっかりしている。頭が下がる思いである。

 その掲示板の中に「オススメの本を教えてください!」というスレッドがある。そのスレッドで最初に紹介された本が「アカルイうつうつ生活」(上野玲・著)であった。つい先日「精神病院と黄色い救急車」で紹介した「精神科に行こう!」も患者視点の本だったが、この本もまた患者の視点から書かれた本である。「精神科に行こう!」の著者である大原氏はパニック・ディスオーダーという、うつ病よりは若干軽い精神病の患者であったが、上野氏はうつ病患者である。「はじめに」にはこうある。

様々な「うつ病のなんでかな」に実感を込めて答えることが出来るのは、医師ではなく、患者自身であると思っている。(P.6より)

 この本の内容はタイトルに違わず軽い文体で書かれている。それでいて、第5章『アカルイうつうつ生活のススメ』の中の『自分を「腫れ物」にするな!』を読んだときには、ガツンと一発食らわされた思いがした。なんだか名指しで「お前は何をやっとるんだ!」どどやしつけられたような、そんな思いである。今のおれは「うつ病患者」という盾の陰に隠れているだけのわがままなやつなのではないか? それまで軽い気持ちで読んできただけに、この項だけは自分の醜い姿を鏡で見せつけられている気分を十分すぎるほど味わった。

 さて、ここでようやくタイトルの話題になるのだが、読んでいて「あ、これは今の自分のしていることだ」と思った箇所がもう2箇所あった。ひとつは「見捨てられ感」を拭い去るための解決法としてうつ病患者同士の友達(上野氏はこれを『うつ友』と名付けている)を作ること。そしてもうひとつは、なにかをしていないと落ち着かない気分を解消するために小さな課題(上野氏はこれを『プチ課題』と名付けている)を作ること。前者については冒頭に書いたとおり。後者は他でもない、このブログを書くことである。変に気負わず、気が向いたときに書いているこのブログは、まさに「プチ課題」そのものである。

 読後、PCを立ち上げたおれは、2ちゃんねる専用ブラウザで「お気に入り」に入れていたマイナス思考に連帯しているように思ったいくつかのスレッドを「お気に入り」からはずした。

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