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2005.01.26

車が盗まれた!?

 こういうのを「青天の霹靂」というのだろうな、とおれの頭の中のどこか冷静な部分は考えていた。

 その第一報が入ったとき、おれは父を除く家族3人でテレビを見ながら昼食のうどんをすすっていた。そこへ母の携帯に電話が入った。母はそれに出はしたものの、なにやら電話口の様子がおかしいとか言って、一旦電話を切った。次に鳴ったのは自宅の電話である。相手は勤務先にいるはずの父である。応対に出た母はしばらく話していたが、「え?」とか「なんで?」といった疑問符付きの言葉を連発した。ひとしきりやりとりが行われ、電話を切った母は言った。

「会社の駐車場に置いていた車が盗まれたんだって」

 なんでもキーを挿しっぱなしにしていた父の車が誰かに乗り逃げされたというのである。驚きもすれば慌てもする。最悪の場合、ロシアだの北朝鮮だのに転売される危険性だってあるのだ。かといって自宅にいるおれたちがじたばたしたところで事態は好転しない。後のことは警察の皆さんにお任せするしかないのである。とりあえず「何が起きたのか」だけは把握したおれは自分の部屋に引っ込んだ。

 続報は意外に早く、第一報から1時間ほど後に入った。走っている父の車を警察が発見したという。そういうことなら後は父が帰宅してから事情を訊けばいい。

 夕食の席の話題は必然的に日中の騒動の顛末である。なんでも父の車に乗っていったのは、父の知っている人物だったらしい。そいつが話したところによると、自分の車を修理に出して、今日はその代車が来る予定だったという。その修理に出したメーカーがたまたま父の乗っている車と同じだったため、父の車を代車と思いこんで乗っていってしまったのだそうだ。当事者である父は、これ以上警察沙汰にする気はなかったらしく、当の乗り逃げした人物もその場で放免ということになったようである。

 事故もなく、闇バイヤーに売り飛ばされるということもなかったので、ホッとはしたが、疑問は残る。たしかに短時間とはいえキーを挿しっぱなしにして車を離れた父にも落ち度はあっただろう。しかし犯人(便宜上こう呼んでおく)は、車に乗り込んだ段階で不自然さに気付かなかったのだろうか? キーホルダーには車以外の鍵が下がっている。カーナビも付いている。レンタカーじゃあるまいし、そんな生活臭漂う代車があるとでも思ったのだろうか? しかも車は自分の駐車場ではなく余所様のところに停めてあったのだ。勘違いにしても程があるというものだ。

 事の顛末を語った父は「酒の一本も提げて謝りに来れば許してもやるけど、おそらく来ないだろうな」と言った。

 教訓。短時間でも自分の車から離れるときは、施錠するという一手間を惜しんではいけない。

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