今日は猫の日
……というわけで、今回は我が家にいる人間以外の家族を紹介してみたい。メス猫とオス猫が一匹ずついるのだが、つがいではない。
こちらがメスのナコ。1994年6月29日生まれ。生まれた年の8月に神奈川にいる従姉の家から、はるばる母猫と兄弟のオス猫と一緒にやって来た。母猫にはシャル、弟の猫にはタムという名前を付けていた。お気づきの方もいると思うが、「サムライスピリッツ」という剣術格闘ゲームのキャラクターから名前を拝借した。
ただ、このとき我が家には既にオス猫が一匹同居していた。しばらくするとタムは家から姿を消した。おそらくはこのオス猫に追い出されてしまったのだろう。
また、ナコがある程度成長した頃になって、シャルが家から姿を消した。ナコに縄張りを譲ったのだろう、と我が家の家族は推測した。
そうこうしているうちにナコは10歳の誕生日を我が家で迎えた。もうすっかりおばちゃん猫である。いつの間にかおれと弟は「ナコさま」と敬称付きで呼ぶようになった。10歳の誕生日には弟が奮発してケーキを調達してきて、ロウソクも10本立ててナコの長寿を祝った。野良猫だったことがないせいか、この歳になっても甘えん坊で、冬場になるとおれの布団の上で丸くなって眠る。
こちらがオス猫のトンスケ。年齢不詳(おそらくは1~2歳くらいと思われる)。ちょうど2年くらい前から我が家の周辺に出没するようになった。以前ははどこかの家で飼われていたと思われる。首にちょっときつめの豹柄の首輪が付いていたのである。現れた当初は、母が家に寄りついてくる鳥にやっていたパンくずを食べていた(弟曰く『イヤシい猫だった』)。
もともと飼い猫だったためか、人間に対する警戒心はほとんどなく、サッシを開けてやるとほいほい入ってくるようなやつだった。煮干しやらキャットフードやら餌付けするうちに、こいつは次第に我が家の猫と化しつつあった。そして「もうこいつは我が家の猫だ」と認識せざるを得ない事態が起きた。
我が家の2階には猫専用の出入り口が作ってある。家に誰もいなくなったときには、猫たちはそこから勝手に出入りするのである。2003年11月22日の夜、こいつはそこから入り込んで玄関先に座り込んでいたのである。「ここはお前の家じゃないよ」と外に出しても、また2階の入口から入ってきて玄関先に座り込む。こうしてトンスケは名実共に我が家の猫となってしまったのである。
トンスケという名前が付くまでは、ちょっとした紆余曲折があった。最初に弟が「とんかつ」と命名した。「ながされて藍蘭島」(作・藤代健)という漫画に出てくるブタの名前である。しかし「猫に『とんかつ』とはあんまりだろう」ということで、いつの間にやらトントンという、パンダのような名前で呼ばれるようになった。「名前をどうするか」で紛糾していた折り、NHKの「首都圏ネットワーク」の中で放送されていた「天気なんでだろう」に登場する「あめスケ」という猫のキャラクターが目に付いた。気象予報士である岩田総司さんがイラスト中に描くこのキャラクターがお気に入りだったおれは、この名前を拝借することにした。かくてこの押しかけ猫はトンスケと呼ばれるようになった(なぜか両親はそろって『トンチ』と呼ぶが)。不思議なことに、家族の中では父に一番なついている。
我が家が今の家に引っ越してきて丸16年が過ぎたが、どういうわけか家の周りから猫の気配が消えたことはない。たくさんの猫たちが現れては消えていった(我が家で臨終を迎えた猫も2匹いる)。家族全員が猫好きということもあるが、他になにか、猫を引きつけるものがあるのではないかと思われている。
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