« 日立電鉄線乗車記 | トップページ | ノートン先生に困惑す »

2005.02.28

合併狂騒曲、鳴りやまず

 昨日、愛知県の美浜町と南知多町で合併の是非を問う住民投票が行われた結果、合併そのものが白紙となることになった。リンク先の記事にもあるとおり、合併協議会が「南セントレア市」などというキテレツな新市名を提示したことが騒動の発端である。役人が密室で物事を決めようとするとろくな事にならない好例であろうか。合併しようとする市町村が全く同じ人口という非現実的なことでもない限り、新市名を決めようとすると往々にして人口の多い方の名前が優先される傾向になる。

 それでは人口の少ない方の地名はどうなるんだ、という理屈から、まったくの新市名が模索されることとなるわけだが、そうなったらなったで、前出の「南セントレア市」に負けず劣らずマヌケな名前に着地するパターンが多いように思う。我が茨城県ではどうなんだろうと思って検索をかけたところ、MASAさんの「バカ市町村合併問題まとめブログ」がヒットした。「バカ市町村名一覧」によると、「かすみがうら市」だの「つくばみらい市」といった新市名が誕生しつつあるようだ。

 リンク先にある一覧をざっと見たところ、「大きく出すぎな市名」(南アルプス市四国中央市など)と「とりあえずひらがな書きにしてみた市名」(つがる市さぬき市など)が目立つ。茨城県内の合併はいずれも後者だ(1994年合併の「ひたちなか市」以来の伝統なのだろうか?)。まあ「かすみがうら市」は「霞ヶ浦」の霞の字が複雑であるという理由なのだろうが、「つくばみらい市」はほとんど意味不明だ。おまけにすぐ隣に「つくば市」があるだけに紛らわしいことこの上ない。ひらがな書きの市名は、一件柔らかい印象を見たものに与える一方で「なんかアタマ悪そう」に見えることもちょっとは考慮してもらいたい。

 いわゆる「平成の大合併」でこのような嘆かわしい事態が全国で勃発しているのだが、どうにも不憫なのは合併によって歴史のある地名が地図上から消えてしまうことである。そりゃ合併することによって得られるメリットはあるだろう。しかし目先の利益に目を眩ませて、過去の歴史をすっぱり切り捨てるような真似をしてもいいものなのだろうか?

 余談になるが、ひたちなか市に「ひたちなか駅」は存在しない。旧市名である「勝田」と「那珂湊」が駅名として残っている(前者はJR、後者は茨城交通湊線)。付近住民も単なる行政区分と割り切っているのか、合併後10年を経過してなおかつての地名を使う。以前の勝田市と那珂湊市の街としての性格が違いすぎるせいである。

|

« 日立電鉄線乗車記 | トップページ | ノートン先生に困惑す »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/75931/3112466

この記事へのトラックバック一覧です: 合併狂騒曲、鳴りやまず:

» 黄門行列の夜、勝田会。 [十二代目清三郎 ほろ酔い便り]
 水戸黄門祭りの黄門行列のあった夜、『勝田会』という会がありました。  私清三郎の通っていた『茨城大学教育学部附属中学校』の旧勝田市(現ひたちなか市)から附属中に、通っていた生徒の同窓会です。  私は水戸市なのですが、毎回呼んでもらってます。二年に一回夏に..... [続きを読む]

受信: 2005.08.10 23:34

» へいしぇいの大合併 [滑稽本]
平成の大合併 全国市町村、7年間で4割減少 課題はスリム化  「平成の大合併」は三月末、旧合併特例法の適用切れで国の手厚い財政支援がなくなり、大きな節目を迎える。全国の市町村は千八百二十一に再編され、大合併が始まった七年前の三千二百三十二から四割強も減少。一... [続きを読む]

受信: 2006.04.15 09:11

« 日立電鉄線乗車記 | トップページ | ノートン先生に困惑す »