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2005.03.20

ルパンとガメラと地下鉄サリン事件

 落語の「三題噺」のようであるが、おれはこのタイトルに挙げた3つがどうしてもワンセットで思い出される。

 1995年3月20日、月曜日。カレンダーでは平日だったが、当時勤めていた会社は休日だった。そこでおれは以前からこの日に「ガメラ 大怪獣空中決戦」を水戸まで観に行く予定でいた。新聞の社会面には、長年に渡ってルパン三世の声を務めてきた山田康雄氏の訃報(前日に死去)が載っていた。

 世間的に平日なのに自分は休日という立場は気楽なもので、おれは頃合いまでNHKの朝のニュースに長々と付き合っていた。すると、ニュースは「地下鉄日比谷線で異臭騒ぎ」という速報を流し始めた。その時のおれは知る由もなかったが、これが日本中を震撼させた地下鉄サリン事件の第一報だった。

 「異臭程度なら大したことはなかろう」と高をくくって、おれは水戸に出かけた。そして「ガメラ」をたっぷり堪能して、昼過ぎに帰宅した。

 テレビをつけたおれは驚いた。けっこう見慣れた景色である地下鉄日比谷線の築地駅付近が空撮で映し出されていた。救急車が何台も道端に停まり、数え切れないほどの人が歩道に横たわっていた。そしてこの騒ぎの元が前年の6月に松本で撒かれたのと同じ化学物質であるサリンであることを知った。

 あれから10年が経過した。昨年の3月20日にはザ・ドリフターズのリーダーであるいかりや長介氏が他界した。そして今年は北九州を地震が襲った。地震の被害が少なかったのは不幸中の幸いと言うべきなのだろうか。ともあれ、3月20日という日付が多くの人たちの暗い記憶として語り継がれるであろうことは想像に難くない。

 地下鉄サリン事件から10年。しかし主犯の裁判はいまだに継続中である。死刑と分かっている人間を裁判にかけるという行為は時間と経費の無駄遣いのように思うのだが、どうか。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、岡枝と申します。地下鉄サリン事件について自分もログを書きましたので、他の皆様はどうなのでしょうと探してなぞしまして、こちらに辿り着きました。

‘ともあれ、3月20日という日付が多くの人たちの暗い記憶として語り継がれるであろうことは想像に難くない。’

↑その通りだと思います。この先ずっと、誰しもが3月20日になる度に、あの地震の時自分は何をしていたっけ?ですとか、あの事件の時自分は何をしていたっけ?ですとか、それぞれ想い出すところがあることでしょう。

私もぶるない様同様に当時の自分を色々と想い出しました。当日は海外におりまして、すぐにはサリン事件のことを知らずにいたので、大した記憶はございませんが…

後程、リンク&TBさせて頂きます♪リアリズムが感じられるログを有難うございました!

投稿: 岡枝佳葉 | 2005.03.21 18:51

岡枝さん、初めまして。コメント及びトラックバック、ありがとうございます。
ブログ拝見させていただきました。記事のリストの中で、なんかこの記事のタイトルだけが浮いてるような気がします。でも記事にも書いたとおり、自分にとっての1995年3月20日というのはこの3つをどうしても思い出してしまうキーワードになってしまっているんです。
今改めて読み直してみると、いつもの記事の半分の時間で書いたのがばれてしまうような文章で少々恥ずかしいのですが、キーワードからほとばしり出たものとしてある種の生々しさすら感じるから不思議です。

投稿: ぶるない | 2005.03.21 22:52

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遠かった関係、近かった関係、そして今の関係
[Art Grey]
地下鉄サリン事件から10年、そのドキュメント番組を観て思ったこと…なぞ少々♪ [続きを読む]

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