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2005.03.10

新型新幹線の試験車発表

 おれが小学校低学年くらいの頃、新幹線と言えば「ひかりごう」であり、「じそく250きろ」で走るものと思っていた(そんな歌があった)。そのころ読んでいた「できる・できないのひみつ」(著・内山安二)によれば、「レールと車輪とのまさつで走るには、最高時速300から400キロメートルぐらいがげんど」とのことだった(今手元にある「新訂版」は1993年に出版されたもの)。ところが技術力というものはそれから10年もしないうちに「げんど」を越えてしまった。

 新幹線の最高速度記録は1996年7月26日に300X新幹線試験車両が時速443キロを記録したもの(リンク先はPDF形式)である。世界最高はそれよりさらに上で、フランスのTGV-Atrantiqueが515.3キロというとんでもない数字を叩きだしている。では「現実的に新幹線はどこまでスピードアップできるのか?」という疑問が出てくるが、こちらのページによると、時速400キロあたりが限度らしい。

 その限度に挑む試験車両の製作をJR東日本が発表した(Sankei Web)。現在の営業運転における最高速度はJR西日本の500系のぞみが時速300キロという数字を出している(これは世界最高。フランスやドイツにも同じスピードで走る高速鉄道がある)が、今回発表された試験車両E954形式(愛称は「FASTECH 360 S」)では最高360キロによる営業運転を目標としているという。さらには試験運転では時速405キロでの走行試験も行うという。いったいどこまで速くするつもりなのだろう。

 ただ、どうにも気になるのは車両のデザインである。1997年12月にデビューしたE4系(これのデザインにはかなり脱力させられたものだ)以降、新幹線のデザインは空気抵抗と戦うためにのっぺりしたものになりつつある。今回のE954形式では1号車と8号車のデザインを異なる形状にして比較検討するそうだ(JR東日本によると、1号車のデザインはStream-line形、8号車のデザインはArrow-line形というらしい)。前出のSankei Webの記事の写真で言うと、上が8号車、下が1号車である。8号車はE4系の流れを汲むデザイン、1号車は500系のそれをそのままいただいたようなデザインである。1号車のデザインではオリジナリティがないような気がするし、さりとて8号車は正直「それだけは勘弁してくれ」と言いたくなりそうなデザイン。どちらが採用されるかは走らせてみないと分からないのだろうが、なんとも悩ましい。

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