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2005.06.30

BSアニメ夜話・劇場版マクロスの巻

 誰にでも「好みのストライクゾーン」というものが存在すると思う。野球におけるそれが選手によって広さが変わるように、この「好みのストライクゾーン」もまた、個人によって広さが変化する。そしておれの場合、これが狭い。「超時空要塞マクロス」という作品の場合は外角低めにはずれている感じ。これについてはTV版(1982年放映)でも劇場版(1984年公開)でも大差はない。

 それでもTV版の冒頭数話はそれなりに楽しんで見てはいた。ところがヒロイン(のはずである)のリン・ミンメイがアイドル歌手としてデビューするあたりから、個人的評価は下降線をたどり始める。まずアイドル系の曲が好みでないというのがひとつ。あとは「劇中のキャラクターが歌を歌う」というシチュエーションがどうにも苦手というのがもうひとつ(これがアカペラだったりすると、正直言って耐えられない)。このふたつの要因がAND条件で結びついてしまっては評価が下がるのは必定である。

 さらに輪をかけるように昼メロさながら(実際TV版は日曜の昼下がりに放映されていたのであるが)の恋愛劇が展開されるようになってくると、いよいよ好みのストライクゾーンからはずれていく。それでも放映延長後の展開まで付き合って見続けたのは我ながら「ようやるよ」と思う。

 TV版の評価がこんなであるから、劇場版が公開されたときも観には行かなかった。見たのは公開後しばらくしてTVで放映されたときで、それ以来十数年、見返していない。印象的には「普通のラーメンがチャーシューメンに変わったくらい」といった感じだった(こんな比喩が適切かどうか分からんが)。

 と、さんざんクサしてきたが、見るべき点がないわけではない。事実上の主人公メカであるバルキリーのデザインとコンセプトが、アニメ史上にその名を残すであろう事は疑う余地がない。実在する戦闘機とほとんど変わらない形態から人型へ変形するのみならず、中間形態として戦闘機に手足の付いたガウォークという形態には驚かされた。劇場版ではこんなメカが当時における最高水準のアニメーション技術で縦横無尽に動き回るのだから「凄い」としか言いようがない。……でも、バルキリーの戦闘機形態のモデルはF-15じゃなくてF-14ですよ、板野さん。

 ところで「ガウォーク」という言葉にはちゃんとそれなりの意味があって、それらの頭文字を取ったものだったと記憶しているのだが、ネットで検索してみてもたどり着けないでいる。何の略だったっけ?

7月7日追記:「“ガウォーク”とは何の略か」の疑問については、こちらのサイトに答えを見つけた。Ground Effective Reinforcement of Winged Armament with Locomotive Knee-joint(「可変膝関節による有翼高起動地表効果支援火器」の意)の略とのこと。ヒントをくれたhellen_lizardさん、ありがとう。

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何をいまさら

 あちこちのニュースサイトで報じられているが、元プロ野球選手のウォーレン・クロマティ氏がこんな訴えを起こした(asahi.com)。記事を読む限りでは、クロマティ氏の訴えは差し当たり映画公開の差し止めのようだが、おれはこのニュースを初めて聞いたときに思った。

 なんで今ごろになってこんな訴えを起こすんだ?

 原作の漫画が連載を開始したのは2000年のこと。2003年にはアニメ化されている。おれはこの漫画が存在を知ったときには「こんなタイトル付けて大丈夫なのか?」と思ったのだが、そんな心配が映画公開を目前に控えて現実のものになった。

 そこで先程太字で強調した疑問がわき起こってくる。クロマティ氏は5年もの間、タイトルに自分の名前が無断使用されている漫画の存在を本当に知らなかったのだろうか? 長いこと日本で働いていれば、それなりに日本人の知己がいるはずで、直接的にしろ間接的にしろ原作漫画の存在を知る機会はいくらでもあったと想像できる。それを知った時点で「こんなタイトルの漫画を掲載するとはけしからん」と週刊少年マガジン編集部にいちゃもんを付けるのが自然な流れではなかろうか。

 ここからは下種の勘ぐりになるが、クロマティ氏の本当の狙いは映画の公開差し止めなどではないのではあるまいか。漫画の連載中(今も連載中だが)でもアニメの放映中でもなく、映画公開というニュースバリューの大きな時機を狙ってこんな訴えを起こしたのではないのか。おそらく東京地裁は和解を勧告し、首尾よく行けばクロマティ氏は宣伝要員に取り立てられる可能性すらある。それによって得られる臨時収入が本来の目的ではないのか。そう思えてならない。

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2005.06.26

不発弾、作動す

 昨日までは、いや、今日の昼頃まではなんの兆候もなかった。昼食後に「鉄道乗りつくしの旅」の総集編を見ていたのだが、これを見ている頃から腰が痛みだした。番組を見終わった後に故障したDVDプレイヤー(LDも見られる大変ありがたいものである)を修理に出すために車で電器店に行ったときも、振動がかなりこたえた。

 今は寝ているベッドから起きあがるだけでも思わずわめき声を上げてしまうくらい痛い。わめいて痛みが治まるのならいくらでもわめくのだが、あいにく人間の体はそういう作りにはなっていない。はなはだ遺憾である。

 それにしても「なんで今になって」という思いが拭いきれない。やはり日頃の運動不足が原因なのだろうか。

 おそらくは以前世話になった整骨院にまた行くことになるのだろうが、そこまで歩くことを考えるとまた気が滅入ってくる。なにせ普通の姿勢で歩くだけでも痛いのだ。とりあえず上半身を前方に傾けるような形で歩けば多少は楽なのだが、どうにもこれがカッコ悪い。「原人からホモ・サピエンスに進化していく過程の図」があるが、あの図でいうと、ホモ・サピエンスのふたつくらい右側のような状態を想像してもらえば分かってもらえるだろうか。なんだか生物として2段階くらい退化したような、そんな感じである。

 とりあえず、このトピックをアップしたら横になろうと思う。それで腰の痛みが治まらないことは、それこそ痛いくらい分かってはいるのだが。

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2005.06.24

底辺が増えれば、レベルが下がる

 なんの関係もないようだが、三角形の面積を求める公式を憶えていない人はいないと思う。

底辺×高さ÷2

 ……である。ということは、面積が同じ三角形であれば底辺の値が増えれば高さの値は小さくなることがお分かりであろう。

 これは数学(というよりは算数だな)の次元にとどまらず、応用が利いたりする。「ブログが流行している」という話が出ると、至極安直に手を出す手合いが出てきて、得てして全体的なレベルは低下するものだ。

 回りくどい前置きの後に本題である。前回の記事に、あるブログからトラックバックが付いた。トラックバックをしてくれたブログは必ず拝見させてもらうのだが、今回トラックバックを送ってきたブログの場合はそのタイトルからしてイヤな予感がした。「出会○系」だの「セ○レ」だの「メル○」だの(こんなキーワードでこのブログに来られるのは不快なので一部伏せ字にさせてもらった)といった言葉が羅列されたタイトルのブログだったのである。

 イヤな予感に限って当たるものである。実際に見に行ったら、あまりの内容のなさに呆れかえった。上記の記事で取り上げた日刊スポーツの記事が丸写しにされており、自分で付け加えた文章はたったの1行、「だめだ、こりゃ。」、これだけである。記事のタイトルも日刊スポーツのそれをそのまま付けていた。芸のなさにも程があると言うべきか。

 腕組みとかしながら「最近はこんなやつもブログやってるんだねえ」などと言いながら笑っていられるほど寛容ではないおれは、そのブログを一瞥したあとですぐにココログの管理画面にアクセスして、そのブログからのトラックバックを削除した。

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P2Pソフトは使用上の注意を守って使いましょうってか

 原発の情報がWinnyを介して流出したというニュースが問題になっているが、これを受けて情報処理推進機構(IPA)が対策を公開した。ただ、その対策とやらを読んでいると、対策云々という以前に「そんなことは当たり前だろ」と思わず言いたくなってしまう。IPAの言うところの「対策」曰く(内容は抜粋)――

 組織(委託先を含む)で業務に用いるパソコンにおいては、ファイル交換ソフトの使用条件を定めておくことが重要です。
 パソコン内の情報が漏えいするリスクを考慮すると、重要情報が保存されているパソコンではファイル交換ソフトの使用は控えるべきです。

(1)業務で必要ということで入れていたのか?
  業務に無関係な目的で使用すべきではありません。

(2)使用することを許可されていたのか?
  使用が許可されている場合でも、重要情報が保存されているパソコンへインストールするべきではありません。ウイルス感染や誤操作により、公開用フォルダ以外の場所に格納されている重要情報が外部に流出してしまう危険性があります。

 ライターなどの個人事業者ならともかく、そうでない人が業務に必要なものをどうしてファイル交換ソフトで集めなければならないのだろう。そういうものはメールにファイルを添付して送ってもらえば済む話である。そう考えると、業務用PCにファイル交換ソフトなんぞを入れている段階で、そいつはほとんどの組織に存在するであろう業務規定に抵触している。

 (2)では「使用することを許可されていたのか」とあるが、もし許可する組織があるとすれば、セキュリティに関する認識が甘いと言われても仕方ないだろう。Winnyのように「誰とファイルのやりとりをしているか分からないソフト」となるとなおのことだ。

 今回情報を流出させてしまった技術者は映画を見るために使っていたらしいが、大方ネット情報誌の甘言に乗せられて軽い気分でWinnyを導入したのだろう。「Winny経由でファイルが流出する可能性があるとは認識していなかった」と言っているところからして、情報誌の記事を鵜呑みにして、突っ込んだ情報を集める手間を惜しんだと見える。その程度の情報なら、ちょっとネットで検索をかければいくらでも知ることができるというのに。

 いずれにせよ、P2Pソフトの導入は自己責任で。

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2005.06.22

ある情報番組の打ち切り・その2

 前回の記事で取り上げた「A」の打ち切りであるが、日刊スポーツに番組のスタートから打ち切りに至る経緯が載っていた。もう読み進むうちにトホホな気分がこみ上げてきて、故・いかりや長介が存命であれば「ダメだこりゃ」とつぶやきそうに思えてきた。

 【3月23日 番組制作発表会見】司会でコンビを組む松浦亜弥も同席。ある関係者は、キャスティングや企画内容について「実は久米さんの発言力は一出演者の立場でしかなく、日テレが全権を握っていた」とし、久米の意向が十分反映されないまま、初回放送に突入したことを示唆した。

 この時点で、番組の失敗を予期した人がいるかも知れない。「司会・久米宏」を前面に押し出しておきながら、ほとんど発言権がないのはおかしいのではあるまいか。

 【4月17日 初回放送】視聴率は9・3%。94年から10年連続で視聴率3冠を誇った同局は、04年の年間視聴率でフジにトップを譲っていた。久米起用は首位奪回の目玉の1つだっただけに、局内に走った衝撃は大きかったという。

 やはりおれと同様に、冒頭の5分でチャンネルを変えるかテレビのスイッチを切った人がたくさんいたのだろう。あんな内容の初回視聴率としては至極妥当。驚いたという局側の反応の方がむしろ変。

 【5月30日 同局定例会見】氏家斉一郎会長らが「視聴者ニーズに合ってない。6月からテコ入れする」と発言。料理コーナーなど「生の動き」を増やしマイナーチェンジを図った。久米側は「世相を反映した時事ネタを扱う番組に根本から変えるべき」との意向を持ち、局側のテコ入れ効果を疑問視していたという。

 会長らの発言は正鵠を射たものであると思う。ただ、気付くのが遅すぎた。企画段階で気付かなかったのだろうか。肝心の「テコ入れ」自体、的外れもいいとこ。情報番組を標榜する以上は、久米氏の言うように時事ネタを扱わなければ存在意義がない。さりとて生ものである情報を録画された番組で紹介したところで、放送時にはすでに鮮度が落ちている可能性が大いにある。

 久米氏の「TVスクランブル」の頃の切れ味はどこへ行ってしまったのだろう。ラフマニノフさんの記事にもあったが、あの番組は本当に視聴者に愛された番組だったと思う。あんな味のある番組は、「ニュースステーション金曜版」以来お目にかかっていないような気がする。

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2005.06.21

ある情報番組の打ち切り

 asahi.comに、4月に始まった久米宏司会の情報バラエティー番組「A」が6月いっぱいで打ち切りになるとの記事が載っていた。

 正直なところ、番組を見るまでは少なからず期待していた。日曜日の夜8時、しかも司会が久米宏の番組というと「久米宏のTVスクランブル」という実績があったからである。番組自体は生放送で、多岐にわたるVTRによるネタを紹介しつつ、時には酔っぱらって赤い顔をしていた横山やすしをあしらいながら進行していく番組は本当に面白かった。「ニュースステーション」開始に伴って番組が終了したときは寂しい思いもした。

 ところが、今回の「A」は始まって5分もしないうちにおれを落胆させた。番組が録画であることが分かってしまったからである(聞くところによると1ヶ月も前の収録だったらしい)。「A」が始まる直前には中国で大規模な反日デモが起きていたにも関わらず、それこそどうでもいいような話題から番組が始まったのだ。このデモに関する「久米流」のコメントを期待していたであろう多くの視聴者は、完全に肩すかしを食らった気分を味わったことだろう。

 鮮度が低く話題性にも乏しい「情報番組」にどれほどの価値があるというのか。視聴者がそっぽを向いたのは当然の成り行きだと思う。

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天罰、なのかな…

 「Tokyo Fuku-blog」のこの記事を読んで、「天罰ってやつなのかなあ」とか思いつつ、以前にもネタにした「B級ニュース図鑑」(著・泉麻人)に載っていたこんな記事を思い出した。1976年9月17日付の朝日新聞夕刊の記事である。

 他人の家に忍び込んで人形ケースにつまずき、割れたガラスの破片が胸に刺さって死ぬ、という奇怪な事件が長崎県五島・若松町で明るみに。(P.227「人形ケースの殺人」より)

 記事の続きを読んでみると、事件が起きたのは同月8日。被害者が自宅前で血まみれで死んでいたために、当初は殺人事件として捜査が開始されたが手がかりがなかったという。ところが後日になって、近くの留守宅に何者かが侵入し、その際に壊した人形ケースのガラス片(長さ14センチ、幅1.5センチ)に血が付いていたことが判明。この血と被害者の血液型と、傷跡がガラス片と一致したために“自損行為”と断定された。

 長崎の事件で死んだ泥棒は不運だったとしか言いようがないが、殺して口にした自分の女房の肉を喉に詰まらせて死んでしまったこの男の場合は、「天罰」という言葉が似つかわしいような気がする。

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2005.06.20

「自分にも、質問があります」

 「装甲騎兵ボトムズ」は、TV放映から20年以上を経過してなお多くのファンがいる珍しいアニメである。……というような話は以前にもここでネタにした。そのトピックを書いたときに買った「TV版総音楽集」のライナーには「すべての「『ボトムズ』関係の音楽を復刻する構想もある」とあった。そして「装甲騎兵ボトムズ OVA版 総音楽集」の発売が発表され、おれを含めたボトムズファンは喜んだはずである。

 ところが、発売元であるキングレコードのサイトを見ても、どんな内容になるのか分からないどころか、発売そのものの告知が載ってない。いったいどうなってるんだ、と期待半分イライラ半分でおれは発売予定日の7月6日を待っていた。そして発売を約半月後に控えた今月18日に2ちゃんねるのボトムズスレッドを見て驚愕した。

972:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2005/06/18(土) 19:43:20 ???
【『ビデオサントラ/装甲騎兵ボトムズ OVA版 総音楽集(仮)』発売未定延期のご案内】

日頃、新星堂SHOPPING SITEをご利用頂きまして、誠に有難うございます。

先日ご予約頂きました商品につきまして
  メーカー制作事情により、発売が未定延期となりましたので
  ご案内申し上げます。

だとさ。

 発売延期? しかもいつ発売になるか分からない? どういうことなのだろう。なにかつまびらかにできない事情でもあるのだろうかと勘繰ってしまう。

 多分いないと思うけど、このトピックを読んだ関係者の方、表沙汰にできる範囲で構わないので「制作事情」とやらを明らかにしてもらえないもんでしょうか。上記のレスを読んで落胆したファンはけして少なくはないと思うので。

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2005.06.15

無罪は「買うもの」か?

 アメリカ人は何かにつけて裁判に持ち込みたがる。

  • ファストフードショップで買ったコーヒーが熱すぎてやけどしたという粗忽者が店を訴えた。
  • 濡れた飼い猫を電子レンジで乾かそうとして死なせてしまった大馬鹿者が「『取扱説明書に猫を乾かしてはいけない』と書かれていなかった」という理由でメーカーを訴えた。

 ……といった訴えを起こした原告が勝訴してしまうのだから恐ろしい(前者はともかく後者についてはホントかどうか知らないが)。こんな国だから弁護士の数も半端でなく多い。「ちょっと不思議な話」(著・南山宏)によると、シカゴ市内の弁護士の数だけでイギリス全体の弁護士の数を上回るという。これだけ弁護士の数が多ければ優秀な弁護士はさぞや高給取りなのだろうな、という想像は容易にできる。

 弁護士に限らない。評決を左右する陪審員の選定にもカネが動くものらしい。「世間のウソ」(著・日垣隆)にこんな記述がある。

あらかじめ裁判所が認定した一二人でいきなり始めるのではなく、何倍かの候補者を選んでおき、双方が納得する形で行おうと努力する。一見すると大変合理的なようですが、この選定過程に莫大なマネーが動き、資金力のあるほうが有利な陪審構成をあらかじめ勝ち得てしまいうるわけです。(P.173「第十三話 裁判員のウソ」より)

 つい先日無罪評決が出たマイケル・ジャクソンの裁判でも、おそらく水面下ではかなりのカネが動いたことだろう。社会的正義に照らしての評決ならともかく、カネの多寡が裁判の結果を左右するというのは何かが歪んでいるとしか思えない。これがアメリカが言う「民主主義」であるなら、お寒い現実である。

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2005.06.13

「ご当地ライダー」ねえ…

 2001年公開の「仮面ライダーアギト PROJECT G4」以降、毎年製作されてきたいわゆる“平成ライダー”の劇場版が今年も製作されるわけだが、ニュースを聞いて首をひねった。

 今年放送されている「仮面ライダー響鬼(東映公式サイト)」では魔化魍と呼ばれる妖怪と戦っているので、別段時代劇をやっても、ライダーが馬に乗って出てきてもさしたる問題はないと思うのだが、どうにも解せないのがニュースにあった「ご当地ライダー」というやつである。記事にはこうある――

東京は「歌舞鬼(カブキ)」で歌舞伎がモチーフ、大阪の「西鬼(ニシキ)」はトラがモチーフ、名古屋の「煌鬼(キラメキ)」は金のしゃちほこをあしらい、福岡の「羽撃鬼(ハバタキ)」はタカをデザイン、札幌の「凍鬼(トウキ)」はクマ。それぞれ地元色やプロ野球の球団を生かしたスタイルだ。

 ……ふざけてんのか、これ? ここに挙げられている5人の「ご当地ライダー」のうち3人のモチーフはプロ野球のマスコットではないか。地元密着をもくろんで見事に滑っているように思うのはおれだけだろうか。さっき聞いていたラジオでデーモン小暮閣下も突っ込んでいたが、戦国時代にプロ野球チームはないぞ。日本を知らない外国人に「間違ったニッポン」観でも刷り込むつもりなのだろうか。

 TVシリーズの雰囲気が映画に生かされるのであれば観に行こうかとも思っていたのだが、今回のニュースを聞いてかなりその気が削がれた。プロデューサーも脚本家もTVと違うと、なんか妙な方向にすっ飛んでいってしまうようである。

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2005.06.07

続・その手は桑名の焼き蛤

 先日触れた屑メールの主であるが、物は試しと差出人の名前で検索してみたら、こんなにヒットした。なあんだ、最初から遠慮して伏せ字にする必要なんかなかったんじゃん。どうやら一週間かけて親近感を持たせた上で(こんなんでダマされるやつがいるとも思えないのだが)、悪質な出会い系サイトに案内するという、タチの悪いスパムで(詳しくはこちらを参照されたし)、けっこう有名な存在らしい。

 中には「フリーメールから返信してみた」という勇気ある者もいる(完熟トマトさんの記事)ようだが、返事は来なかったとか。やはりこの手の怪しいメールは無視するが一番の対策らしい。と、いうわけで、

 差出人の名前が「井川りかこ」のメールは無視しよう。

 …もちろん同姓同名の知人がいる人は例外だが。

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金網越しで我慢しろ

 日頃世間様からの視線が冷たい気がする(←被害妄想か?)我々「てっちゃん」であるが、ここまでやるバカというか命知らずはそういないだろう。いてもらっては困るのだが。

 報道されている男の動機がまた子供っぽい。「新幹線を近くで見たかった」って……。気持ちは分からんでもないが、だからといって金網を乗り越えて軌道内に入るのはほとんど自殺行為である。彼の母国ブラジルには時速200キロ超で突っ走る鉄道はないだろうから、好奇心の赴くままに金網をよじ登ったと思われる。

 そんなに新幹線を近くで見たいなら、最寄りの新幹線の駅まで行ってそこで見ろ。最寄りに駅がないなら金網越しで我慢しろ。

 それにしても「新幹線特例法」という法律があるとは寡聞にして知らなかった。いろいろな法律が鉄道を陰で支えているのだなあ。

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2005.06.06

臨界事故「負の遺産」解体へ

 1999年。7月に「恐怖の大王」とやらは降ってこなかったが、9月の終わりにとんだ災難がおれの近所に降って湧いた。日本の原子力史上最悪の事故となった、JCO東海事業所で発生した臨界事故である。あの日のことは今でもはっきり憶えている。

 第一報は仕事場で聞いた。「東海村で事故」というから、てっきり海岸沿いにある原研(現・核燃料サイクル機構)での事故だと思っていたのだが、ニュースサイトに出ていた付近の地図に、よく知っている交差点の名前を見つけたときには血の気が引いた。自宅から1キロも離れていないところでの事故というのは、まるっきり予想外だった。そもそもそんな近くに放射性物質なんて危ないものを扱う施設があること自体知らなかった(これはおれに限らず、近隣住民のほとんどがそうだった)。

 その日は常磐線がストップする前に帰宅した。日は落ちて周囲は夜のとばりに包まれていたが、東海村役場の窓という窓すべてに灯りがついているのが見えた。やがて半径350メートル圏内に避難勧告が出され、10キロ圏内に屋内退避勧告が出た。自宅から見える道路から車が消え、我が家の周囲はさながらゴーストタウンと化した。

 翌日退避勧告が解除されると、今度はマスコミが大挙して押しかけた。事故のあった建物の上空にヘリが飛び、最寄りのコンビニの駐車スペースには県外ナンバーの車が目に付き、当時村役場の近所にあったコンビニではカップラーメンの棚がごっそりカラになった。

 ……とまあ、当時そんな光景が展開されたわけであるが、臨界が起きた施設の解体が始まったとの報道(asahi.com)が今日あった。例の作業員がバケツでウランをどばどば入れて臨界を引き起こした沈殿槽などの設備は、レプリカが作られて展示されるという。適当な喩えではないが広島の原爆資料館のような感じになるのだろうか。

 この事故の原因はヒューマンエラーであった。スリーマイル島の事故しかり、チェルノブイリの事故しかり、そして先日の福知山線の事故しかり。なかなか人間は失敗を教訓として生かせないようである。

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2005.06.05

その手は桑名の焼き蛤

 3日間も連続して、なんともヒマな屑メールを寄越すやつがいるので、この場で晒してやろうと思う。まさかとは思うが、同姓同名の人がいると悪いので差出人の名前とメールアドレスの詳細は伏せることにする。

 最初のメールは3日に届いた。差出人は女の名前で、件名は「私のアドレスにメールした記憶はありますか?」。

私のメールボックスにエクセルらしき添付ファイル付きでメールが来てたんですが…どんなご用件でしょうか?
送信者アドレスが私の知らないアドレスだったので、何か間違いかと思って。

添付ファイルの内容はもしウィルスだったらと思って開いてません 。

4458_sumi_15.xlsと言う名前のファイルです。

もし重要な書類だったらと思いメールしたんですが…。
-------------
**   ***
********@hotmail.co.jp

 POPFileはスパムとの判定をしなかったが、まず差出人のドメインがhotmailである時点で普通は疑う。おまけにヘッダを見てみると送信時刻が午前3時29分。十分すぎるほど怪しい。どうせBCCで何通も同じ内容のメールを送っているのだろう。以後この手のメールが来てもスパムと判定するように設定して、このメールはポイした。

 まさかとは思ったが、2通目が昨日届いた(今度はゴミ箱直行)。差出人の名前は同じで、件名は「添付ファイルの事でメールした*****です。」。文中で文字化けしているような箇所は原文ママである。

私の方でもパャRンに詳しい知り合いに聞いてみたりして調べ たんですが、多分いたずらかウィルスじゃないかと言う結論になりました。

ただ、開かなかったのでウイルスに感染してはいないようです。

お騒がせしてごめんなさい。
-------------
**   ***
********@hotmail.co.jp

 ……いたずらしてるのはおめえじゃねえのか? 鼻で笑って、このメールも黙殺することにした。

 そして3通目が届いたのが今朝である。前の2通と同じ名前の差出人で、件名は「*****です。何度もメールしてしまって」。このメールで差出人は正体の一端を垣間見せる。

無神経かもしれませんが…もし良かったらメル友とまではいきませんがメール交換でもしませんか?

実は先週離婚して今、実家に居るんです。

近くに誰も話相手もいないし。突然届いたメールに返信してしまったと言うのもあるんです。

もし暇なお時間とかあるんでしたら、お話し相手にでもなってくれませんか?

無理にとは言いませんので。気が向いたらでいいです。お返事下さい。
-------------
**   ***
********@hotmail.co.jp

 「いやー、とうとう本来の目的のために動き出したという感じですねえ、解説の桑原さん」という印象を受ける文面である。相手のメールの送信ミスを装って、自分の術中に誘い込むつもりなのだろうが、そんな手に乗るやつが今時いるんだろうか。引っかかったフリをして返信してみるのも面白いかとも思ったが、面倒だし、第一アホらしい。おまけに引っかかったフリをしていたはずなのに、いつの間やら引っかかっていたりしたら、いい笑いものではないか。

 ほったらかしにしておけばこの手の屑メールも届かなくなるのだろうが、次はどんな文面でおれを失笑させてくれるのか、ちょっとだけ楽しみだったりする。ちょっとだけね。

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2005.06.01

都知事って、いったい何様?

 「誰ですか、日本で一二を争うこんなアブナいヒトを都知事なんかにしたのは?」と言いたくなった日刊スポーツの記事。昔から物事を色眼鏡で見て、己の正義を信じて疑わない傾向のあるヒトではあった。要するに世界地図上で「東アジア」という名称で括られる地域で日本以外の国がお嫌いなんでしょうな。ついこないだも、国際法レベルでは島と呼べないものを「立派な島だ」とか言い張ってたし。

 まあそれにしたって、首都とはいえ一介の地方自治体のトップに過ぎない人物に「オリンピックをボイコットしろ」なんて発言する権限があるんだろうか。ま、言うだけだったら誰にでもできるか。

 記事を読んでいて思わず乾いた笑いが浮かんだのが次のくだり――

 同紙によると、知事は日本と中国が領有権を争っている尖閣諸島(中国名・釣魚島)を中国が占拠するような動きを見せれば、英領フォークランド諸島をめぐる82年の英国とアルゼンチンの戦争のような「小規模戦争」も辞さないと語った。

 だからあんたにそんなことを国にさせる権限があるんかい。どうせそんな事態になっても前線になんか行かないくせに。お互い喧嘩腰で外交してたら収まるものも収まらないんじゃないのか? そもそも日本国憲法第9条に謳われている「戦争の永久放棄」という条文をお忘れか? 戦争という国家間の最悪の事態を回避するのが外交に携わる政治家の至上命題だと思うのだが。逆に「自分にはそんな責任はないから」という理由でこんな発言を海外のマスコミ相手にしているのだとしたら、政治家としての資質を疑う(個人的にはだいぶ前から疑問視していたが)。

 以前から気に入らない人物ではあったが、ますます嫌いになった今回の記事であった。

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あせりとあきらめと

 大型連休の頃からブログが更新できなくなった最大の理由は、この時期から感じていた無気力さにあると思う。うつの治療法として、処方通りの服薬と休養が大切なのは承知しているつもりではあるのだが、そんな日々が長くなってくるといろいろな思考が頭の中で渦を巻くようになる。

 「なんとかしなければ」というあせり。そして「このままどうにもならないのではないか」というあきらめ。

 相対する思考がぶつかりあい、結果的には何もできなくなって一日の大半を寝床で過ごしてしまう。目下のところ後者の「あきらめ」思考が優勢である。処方される薬が三環系抗うつ薬からSSRIというタイプに変わって、夕方くらいからは少し元気が出るようにはなってきたが、日中はエンジンがかからないような状態が続いている。そんな日中にこの記事を書いているのは、現在我が家にある「事件」が勃発して昼寝どころではなくなっているせいである(この「事件」については時期が来るまで記事として残すのは差し控えようと思う)

 やはり体も動かすようにしないといかんかなあ。

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