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2005.06.15

無罪は「買うもの」か?

 アメリカ人は何かにつけて裁判に持ち込みたがる。

  • ファストフードショップで買ったコーヒーが熱すぎてやけどしたという粗忽者が店を訴えた。
  • 濡れた飼い猫を電子レンジで乾かそうとして死なせてしまった大馬鹿者が「『取扱説明書に猫を乾かしてはいけない』と書かれていなかった」という理由でメーカーを訴えた。

 ……といった訴えを起こした原告が勝訴してしまうのだから恐ろしい(前者はともかく後者についてはホントかどうか知らないが)。こんな国だから弁護士の数も半端でなく多い。「ちょっと不思議な話」(著・南山宏)によると、シカゴ市内の弁護士の数だけでイギリス全体の弁護士の数を上回るという。これだけ弁護士の数が多ければ優秀な弁護士はさぞや高給取りなのだろうな、という想像は容易にできる。

 弁護士に限らない。評決を左右する陪審員の選定にもカネが動くものらしい。「世間のウソ」(著・日垣隆)にこんな記述がある。

あらかじめ裁判所が認定した一二人でいきなり始めるのではなく、何倍かの候補者を選んでおき、双方が納得する形で行おうと努力する。一見すると大変合理的なようですが、この選定過程に莫大なマネーが動き、資金力のあるほうが有利な陪審構成をあらかじめ勝ち得てしまいうるわけです。(P.173「第十三話 裁判員のウソ」より)

 つい先日無罪評決が出たマイケル・ジャクソンの裁判でも、おそらく水面下ではかなりのカネが動いたことだろう。社会的正義に照らしての評決ならともかく、カネの多寡が裁判の結果を左右するというのは何かが歪んでいるとしか思えない。これがアメリカが言う「民主主義」であるなら、お寒い現実である。

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