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2005.07.24

ほんとに時代劇ですか?

 先日公式ブログが立ち上げられた「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」であるが、TVシリーズの方を楽しませてもらってる身から言わせてもらうと「こんなんで本当にいいのか?」という部分がある。

 タイトルこそ「仮面ライダー」ではあるが、「響鬼」ではそれまでのシリーズのお約束をことごとくひっくり返してきた。変身するのに特定のポーズを取らない。敵に対するとどめとしてキックを使わない。挙げ句の果てには主人公がバイクに乗らない(TVシリーズではもうすぐ乗るようだが)。それでも不思議と世界観になじめてしまったのには我ながら驚きである。叩いている人もいるようではあるが、長年続いているシリーズでここまで異色なことをやれば拒絶反応を起こす向きが出ることは製作側も想定の範囲内だろう。

 で、今回の劇場版である。なにせTVシリーズからして「和風」をコンセプトとして打ち出している作品だけに、「劇場版は時代劇」と聞かされても驚きはしなかった(さすがに仮題として付けられていた「戦国大決戦」というタイトルのセンスはいかがなものかと思ったが)。とは言うものの、現代が舞台のライダー(作中では「鬼」と呼ばれる)のコンセプトをそのまま戦国時代に持ち込んでしまっていいんだろうか?

 「響鬼」に登場する鬼たちは「音撃」と呼ばれる攻撃方法で「清めの音」を相手に打ち込んで倒す。響鬼は太鼓、威吹鬼はトランペット、轟鬼はギターといった具合である。太鼓はともかく、トランペットだのギターだのが戦国時代にあったんか、おい。劇場版に登場する西鬼がトライアングルを使うと知ったときには開いた口が塞がらなかった。なんか製作側の「『必殺仕事人』だって相当時代考証無視してたんだから、これくらいやってもいいじゃん」という開き直りが感じられるのはうがった見方だろうか。

 もうひとつ言及しておきたいのは主題歌についてである。告知CMで「いかにも時代劇」な光景のバックに流れてきた「おれぁえいべっくすのあーてぃすとなんだぜぇい」と激しく自己主張するかのような曲には嫌悪感すら抱いた。曲のタイトルからして「Flashback」って、それが時代劇映画につける主題歌のタイトルなのか、ええ? 思わず「主題歌プロデュース」という肩書のm.c.A・Tの胸倉をつかんで問いつめたい衝動に駆られてしまうのはおれだけではないと思うが、どうか。以前からAvexはSony Musicと並んで露骨なタイアップ路線を展開することでアニメソングファンの反感を買っているので、いささか諦観してもいるのだが。

 ……なんてことをつらつらと考えていると、『戦国への道!』というトピックにこんな文章が掲載されていた。

じつは「時代劇じゃない」んです。
『響鬼』の映画が、結果的に・世間的に、《時代劇》に分類されるってだけ。

わたしたちが制作してるのは、時代劇じゃなくて《響鬼の映画》です。
たった1本の映画で、『響鬼』という物語のテーマはもちろんのこと、世界観を十二分に表現しつくさなければいけない。『響鬼』の代表作にならなければいけない。
……となると、鬼たちや「猛士」の草創期までさかのぼって描かないといけないのは当然のことです。
それをやると、結果的に「時代劇」ってことになっちゃうんですよね。

 つまるところ、時代劇なのか、そうじゃないのか、どっちやねん。

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