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2005.07.06

怪獣一人語り・モスラの巻

 新作映画が公開されるわけでもないのに、なんで今ごろモスラの話をするのか? それは狩人さんのブログでのコメントで「ダウト」をかけられたからである。「ついでだから他の怪獣についてもちょっと語っちゃおうかなあ」などという思惑が働いたことも事実であるが。

 モスラのスクリーンデビューは1961年公開の「モスラ」である。なんとこの映画は「全世界一斉公開」であった。当時はもちろん、現在の邦画の状況を考えても画期的なことである。そしてこの怪獣はゴジラと比肩しうる東宝の人気怪獣となった(1996年から1998年にかけてモスラを主役としたシリーズも製作されている)。以後はもっぱらゴジラシリーズのゲストキャラクターとなるのだが、この登場回数がまた多い。ゴジラシリーズでの登場作品をリストアップすると次のようになる(これら以外に「ゴジラVSスペースゴジラ」(1994年公開)にもちょこっと出るがストーリーに絡まないので除外)。

  1. 1964年「モスラ対ゴジラ」(成虫・幼虫)
  2. 1964年「三大怪獣 地球最大の決戦」(幼虫)
  3. 1966年「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」(成虫)
  4. 1968年「怪獣総進撃」(幼虫)
  5. 1992年「ゴジラVSモスラ」(幼虫・成虫)
  6. 2001年「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」(幼虫・成虫)
  7. 2003年「ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS」(成虫・幼虫)
  8. 2004年「ゴジラ FINAL WARS」(成虫)

 以上の8作品のうち、モスラに付きものの小美人(あるいはそれに類する存在)が登場するのは1~3・5・7・8。恥ずかしながら3は未見なので言及は避けるが、これまたモスラに付きものの「モスラの歌」が劇中で歌われたのは1・5・7の3本。それらの作品で歌を披露したのはそれぞれ、1ではザ・ピーナッツ、5では今村恵子と大沢さやか、7では長澤まさみと大塚ちひろ。この歌を作曲したのは東宝特撮映画音楽の大御所である伊福部昭ではなく、1961年の「モスラ」で音楽を担当した古関裕而である。そのためか、1984年のゴジラ復活ブームに乗って続々と復刻されたサントラ群の中に「モスラ」は含まれず、オリジナルであるところのザ・ピーナッツが歌っている音源をおれは持っていない。

 それでも「モスラの歌」を歌える東宝特撮ファンは少なくない。むしろ古参のファンでこの曲が歌えないのはもぐりである、と言ってもいいかもしれない。もちろんビデオ等でこの歌を繰り返し聞いて憶えた向きもあるだろうが、おれが「モスラの歌」を憶えたのは1983年から1984年にかけて発表された「ゴジラ伝説」というアルバムによってであった(手元にあるのは、1986年に発売された、3枚のアルバムを作品公開年代順に再構成したCD)。これはシンセサイザー奏者の井上誠が、往年の東宝特撮映画音楽を編曲し演奏したものである。このアルバムで「モスラの歌」を歌っているのは双子デュオの燕奈緒美・真由美。かつてザ・リリーズとして活動していたと言えばピンと来る人も多いだろうか。ザ・ピーナッツと同じく双子のデュオが歌っているというのが高ポイントである。このアルバムをかなりのヘビーローテーションで聴いたせいか、おれは「モスラの歌」どころか「キングコング対ゴジラ」での原住民の歌(「あーしーあなろい あせけ さもあい」というあれである)まで歌えるようになってしまった。

 ……と、ここまで書いてきておいて言うのもアレなのだが、おれ個人としてはモスラはあまり好きな怪獣ではない。同じように空を飛ぶ怪獣ならラドンの方が好きだし、愛着もある。なんでモスラが好きではないのか。理由は簡単で、見てくれはただの大きな蛾のくせにゴジラと対決するたびに勝っているからである。また、怪獣という存在でありながら人間に対する脅威ではないというのも理由のひとつとして挙げられるだろうか。蛇足ながら付け加えると、「ゴジラVSモスラ」における、あまりにもブザマな造型と操演(まるでぬいぐるみみたいな成虫の造型や、幼虫が国会議事堂に突っ込んでいくシーンは目に余る)もこれに一役買っている。逆に「東京SOS」での成虫の造型と操演には快哉を叫びたくなるくらい感動したものだが。

 予想通り、というか予想以上に長く(これでもまだ書き足りない気がする)なってしまいましたが、これで納得いただけましたでしょうか、狩人さん。

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コメント

エー(笑)。というかそこまで詳しく書かれたら特撮苦手な私はもう十分納得、お手上げでございます(笑)。特撮得意な方がココを見てくれたらかなり面白いネタだと思うのですが。(^^)

投稿: 狩人 | 2005.07.07 02:24

よしっ、とりあえず目的達成。
そんなわけで「ダウト」は失敗ですので、場に出ているカードは全部持っていってください(笑)。
でも特撮者がこの記事を読んだら読んだで「ぬるいッ!砂糖が多いッ!」(←すいません、これも特撮ネタです)と言われそうで恐ろしくもあるのですが、今日7月7日は“特撮の神様”と言われた円谷英二の誕生日なんで、「また特撮ネタでなんか書いちゃおうかな」とか考えてます。

投稿: ぶるない | 2005.07.07 08:03

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