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2005.08.23

五十歩百歩

 夏の高校野球は南北海道代表の駒大苫小牧高校の優勝に終わり、深紅の優勝旗は2年連続で津軽海峡を渡ることとなった。夏の大会連覇は57年ぶりのことであり、現在の49代表制になってからは初めてという快挙である。いやあよくやった駒大苫小牧、よかったよかった、なんて思っていたらasahi.comにこんな記事

 第87回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)で連覇を果たした駒大苫小牧高校(南北海道)が22日夜、苫小牧市内の同校で会見を開き、野球部部長(27)が、2度にわたって部員に暴力をふるっていたとして22日から謹慎処分にしたと発表した。処分期間は未定。

 会見した篠原勝昌校長によると、3年生の部員の保護者から8月8日に「子どもが暴力をふるわれた」と学校に通報があった。翌日に同部長に確認したところ、6月2日に素手で数回、8月7日にスリッパで頭をたたいたと認めたという。この部員は甲子園では登録外で、ベンチ入りしていなかった。

 この野球部部長を擁護するわけではないが、記事を読む限りでは、ありがちな「体育会系熱血教師の行きすぎた指導」という印象を受ける。建て前はともかく、実際には体育系の部活であればどこでもやっていることではないのか、とも思う。部活に限らず、以前――少なくともおれが中高校生くらいの頃――は、先生に平手打ちを食らうなんてことはざらにあることだった。いつの間にか保護者側がこうした問題に過剰に反応するようになってきたのではないか、という気がする。

 大会前の明徳義塾の件もそうだったが、大会主催者という立場があるせいか、朝日の取材はこういった不祥事に関する取材が甘い印象がある(週刊新潮で明徳義塾の出場辞退に至る事情を扱った記事を読んだら、事件に対する印象が随分変わったように思う)。今回問題となっている野球部部長がどういう状況で部員に暴力をふるったのか、いかなる経緯で事態が表面化するに至ったのか、という点は記事にない。

 いずれにせよ、臭いものにはフタをしておきたいという体質はどこの学校も似たり寄ったりだということはよく分かった。せっかくの優勝も、これではつや消しもいいところである。

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