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2005.08.06

いくら自殺志願者とはいえ…

 時勢というやつだろうか、自らの命を絶つ人や絶とうとする人の数は知れない。だからといって、そういった人の心情につけ込んで己の欲望を満たそうとするやつは人間の風上にも置けない。そんな事件が起きた。

 「一緒に自殺」女性殺害 男逮捕「苦しむ姿、快感」 大阪(Sankei Web)

 インターネットの自殺サイトで知り合った女性を「一緒に自殺しよう」と誘い出し、殺害したとして、大阪府警は5日、殺人と死体遺棄の疑いで、同府堺市鴨谷台、人材派遣会社社員、前上博容疑者(36)を逮捕した。前上容疑者は「自分は自殺するつもりはなかった。苦しむ人を見るのが快感だった」と供述。自殺志願者の心理につけ込んだ「快楽殺人」だったことを認めている。自殺サイトを利用した殺人は初めてのケース。

 こういうやつのことを「卑劣漢」というのだろうな。以前に自殺志願者の要求に応じて青酸カリを送っていた「ドクター・キリコ事件」(1998年)があったが、それとはまったく次元の異なるものである。だいたい「苦しむ人を見るのが快感だった」という供述からして尋常ではない。殺された女性は一酸化炭素中毒で死ぬものと思っていたのに、口と鼻をふさがれたときにはさぞや驚いたことだろう。一酸化炭素中毒と窒息では死に至るまでの苦しみがまるで違うのだから。

 経過はともかく、「この世とおさらばする」目的を達した被害者は、ある意味幸福なのかも知れない。しかし、それを理由に容疑者の行為を正当化することはできない。現にこの容疑者は余罪を自供している(asahi.com)。

 いわゆる自殺サイトを介して「同士」を募って自殺しようとするのは、1人で自殺に踏み切るよりはあの世へのハードルの高さを低くするものだろう。だが、この事件が明るみに出たことで、自殺サイトそのものが「被害者予備軍リスト」となる危険性が出てきたのではないだろうか。この事件の模倣犯が出る可能性は十分にある。

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