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2005.08.27

記録、それはいつも儚い

 ……と、毎回番組のエンディングで言っていたのは「びっくり日本新記録」。

 とかく「世界記録に挑戦」という言葉にはロマンを感じるが、ニュースなどで報じられるこのフレーズにはどうにもロマンが感じられない。改めて実感させられたのがZAKZAKにあった「CMのギネス記録に挑戦…資生堂、芸能人52人起用」という見出しの記事。記事を読んでみると、

 資生堂は、男性向けブランド「ウーノ」から整髪料などの新たなヘアケア商品を発売し、25日発表会を開いた。人気のお笑い芸能人52人をテレビCMに起用し、26日には1日のCM放映のギネス記録に挑戦した。

 「そんな世界記録があったのか」というのが偽らざる感想である。このCMの記録もそうなのだが、報道される「ギネス記録に挑戦」というものの実態は単なる人海戦術であって、個人の力量や優れた技術が認められたというケースはあまり聞かない。悪い言い方をするなら「頭数さえ集められれば記録になってしまう」というのがどうにもいただけない。この典型的な例のひとつが2003年に公開された「仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」のエンディングクレジットにまつわるもの(ZAKZAK)。

 本編が終わり、黒いバックに白い文字で書かれたキャスト、スタッフ、協賛会社…スクリーン下部から次々と上がってくるその数は、何と4070。その約9割(3794)を占めるのが、同作にエキストラ出演した一般人の名前だ。

〔中略〕

 東映は、交通費も自費、手弁当で参加してくれたライダーファンに「感謝の気持ちを表したい」と、参加者のうち3794人の名前を代表としてクレジットすることを決定。俳優やキャストらメーンの文字に比べるとかなり小さいサイズだが、すべて収めた。

 実際にアメリカ映画ではエキストラまですべてクレジットに入れるそうだが、これを劇場で見たときには、正直「バカじゃねえの?」と呆れたものである。ご丁寧なことにエキストラのクレジット部分はところどころに空白があって、それをよく見ると、縦に「THANK YOU!」と読めるという変な凝りっぷり。先の記事では「かなり小さいサイズ」とあるが、劇場で見ていてもほとんど判読できないほど小さいサイズであった(クレジットのスクロールが早かったのも判読できなかった理由のひとつだが)。もはやクレジットと呼べるようなものではなく、ほとんど幾何学模様と言った方が適切であるような代物である。その後これがギネス記録に認定されたとの記事はなかったが、やはり却下されたのだろうか。おれが認定する側なら却下するが。

 記録というものはいつかは破られるものだ。まして単なる一時的な話題作りのためだけに人海戦術で作られたものであればなおのこと。

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