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2005.09.26

大丈夫か、楽天?

 東北楽天ゴールデンイーグルス(この正式球団名はやはり長いな)の田尾監督が、就任わずか1年で解任されることになった。さすがに第一報を聞いたときには「なんで?」という印象がぬぐえなかった。

 いくら25日時点でのチームの成績が38勝95敗1分という惨憺たるものだったとはいえ、田尾監督は3年契約であり、今季が新規参入であったことも考えれば、今シーズンの成績だけで監督の首を切るのは酷というものではないか。ましてや選手の大半は昨シーズンの5位と6位の球団の、それも一軍半と言っていいようなメンバーだった。開幕前に「100敗するのではないか」とまで言われていた(実際に結果は限りなくそれに近かったわけだが)チームが、いきなりAクラスに食い込めるとでもフロント連中は考えていたのだろうか。だとしたら、こいつらは度の過ぎた楽天家としか言いようがない(親会社の名前に忠実と言えば忠実か)。

 このチームのフロント連中の考えがいささかおかしいのではないか、という疑念を持ったのは今回の件に始まったことではない。4月15日の日本ハム戦から27日のオリックス戦にかけて11連敗した後の30日にはキーナートGM(ゼネラル・マネージャー)をチームアドバイザーに、山下ヘッドコーチを二軍監督に、駒田バッティングコーチを二軍に、それぞれ降格させている。本来であれば戦力補強を図るところであり、指導者の人事に頭を悩ませる局面ではないのではないか。

 米田球団代表は今回の監督人事について「現場サイドとしてはよりよいチームをつくるため、チームの再構築が必要。避けて通れない道」と説明しているが、なぜそうも性急に結果を求めるのだろう。岩隈投手もデイリースポーツの取材に対して「何も言いようがないが、1年で解任というのはどうかと思う。このチームの戦力じゃ勝てないと思う。これから作っていかなきゃ」とコメントしている。

 確かに今シーズンの楽天は弱かった。しかしファンはそんなチームを見捨てるようなことをしなかった。負けが込むと球場に足を運ばなくなる、どこぞの在京球団のファンとはえらい違いだ。わずか1シーズンでの田尾監督の解任は、球団側がファンを裏切ることではないかと思うのだが、どうか。

 マスコミは監督の後任人事としてシダックスの野村監督の名前を「有力」として挙げているが、その野村監督が阪神の指揮を執った3年間、チームはずっと最下位だった(3年での退団は不本意な形であったが)。野村監督が1年で結果を出せなかったら、そのときはやはり首を切るのだろうか。もしそうなるのなら、誰がそんな球団の監督など引き受けるだろう?

 すげ替えるべき首は監督ではなく、むしろフロントの方ではなかろうか。本気でチームを強くする気があるのなら、もう少し長期的な視点が必要なのでは、と思わずにはいられない。

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