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2005.10.16

日本語クイズ番組乱立

 10月も半分が過ぎて、番組改編期のスペシャル物もそろそろ落ち着いてきた頃である。おれはあまりテレビを見ない(特に民放は)のであるが、ここ半月ほどの新聞のテレビ欄を見ていると、妙に「日本語」をテーマにしたクイズ形式のバラエティー番組が多いことに気付く。民放各局が足並みを揃えたのか、NHKの「気になることば」で取り上げられる内容に不安感を抱いた国語審議会が圧力でもかけたのか、それとも単なる偶然なのか。他人事ながら、そのうちネタがかぶるのではないかと心配である。

 そんな中、たまたま13日の夕食時に目にしたTBS系の「クイズ!日本語王」はひどかった。ろくに解説もしないで、ひたすら出題と答え合わせの繰り返し(それでも「器」と「機」の使い分けを問う問題はよかったが)。これで視聴者が日本語に関する知識を身につけてくれると思っているとしたら、スタッフの考えはマックスコーヒーより甘い。スタジオで司会者連中の横に突っ立ってた先生は飾り物か?

 番組では小学1年生で習う漢字の筆順を問う問題で「右」を取り上げていたが、「左」とは筆順が違うことをなぜ取り上げないのか(「右」の1画目は「ノ」の部分で、「左」は「一」が1画目)。先述のお飾りの先生は「筆順は文化なんですね」などと言っていたが、筆順というものは漢字を見栄えよく書くための一手段に過ぎない。身も蓋もない言い方をしてしまうと、別の字と誤解されないのであれば筆順なんてどうでもいいのだ。役に立つとしたら、それは国語のテストくらいと考えておいた方が精神衛生上はいいだろう(参考リンク:いわゆる「正しい筆順」の幻想)。

 かくのごとく、番組は「なんだこれは?」な代物だったのであるが、番組のサイトの方はもっとひどい。いずれは内容が書き換えられるであろうから、この場で晒し者にしてやろう。

 「番組内容」は次のようにぶちあげている(太字処理は引用者による)。

TBSが国民的スケールでお送りする一億二千万人の『全国統一国語力テスト』、その名も「クイズ!日本語王」。あれ、これで良いんだっけ?この意味なんだっけ?そんな瞬間誰にでもありますよね?普段何不自由なく使っている日本語も、間違って使っていることが意外に多い!日本人ならば正しい日本語を使えなくては“恥”なのです。みなさんも自分の“日本語力レベル”を知るために番組を見ながら一緒にテストを受けてみませんか?

 以上のように謳っておきながら、13日放送分の出演者のリストにとんでもない間違いがあるからお笑いだ。

飯島愛 / 中尾明慶 / 乾貴美子 / 奈美悦子 / 大浦龍宇一 / 西川史子 / 大和田獏 / 仁科亜季子 / 奥野史子 / 仁科仁美 / 金子貴俊 / パックン(パックンマックン) / 金村義明 / マックン(パックンマックン) / KABA.ちゃん / 東原亜希 / 品川祐(品川庄司) / 古瀬絵理 / 庄司智春(品川庄司) / 水崎綾 女 / さくら / 宮川俊二 / 笑福亭鶴光 / 室井佑月 / 城咲仁 / 薬師寺保栄 / 田丸麻紀 / ラサール石井 / 友近 / 若村麻由美(50音順)

 これのどこが「50音順」なのか。どう見ても順不同である。リストの最初を飯島愛にして最後を若村麻由美にしておけばごまかせるとでも思っているのだろうか。恥を知れTBS。視聴者の蒙を啓く前に身内のWeb担当者を教育するのが先だ。こういうのを日本語では「灯台もと暗し」と形容する。

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