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2005.11.09

写真週刊誌とセブン第12話

 特撮ファンにとって、「ウルトラセブン」の第12話『遊星より愛をこめて』が欠番になっているのは常識と言っていいだろう。「セブン」のファンであれば「なぜ12話は欠番なのか?」という疑問は誰でも一度は通る道である。ちょっと深く足を突っ込んでいる人であれば、欠番に至った経緯もおおよそご存知であるはずだ。2ちゃんねるにある「セブン」のスレッドでは、始めの方に次のような簡単な説明がある。

【幻の第12話についての簡単な説明】
ウルトラセブンで欠番になっているのは第12話「遊星より愛をこめて」。
スペリウム爆弾の実験による放射能で、血液を汚染されたスペル星人が、
腕時計に擬装した装置で 自分達の血液の代わりとなる地球人の血液搾取を目論む話。
放送終了後、怪獣図鑑の類で独自に命名された「ひばく星人」(円谷の命名ではない)
という 俗称が問題となり、ストーリーと全く無関係に欠番となる。
「ウルトラセブンの欠番」という言葉のみ一人歩きしているため、
ネタを真に受けたり誤認したまま発言する人が後を絶たない。
詳しくは下記のサイトを参照のこと。

712資料館
ttp://www.bekkoame.ne.jp/~cokanba/

 表向き欠番とはなっているが、どういうルートで流出したのやら、この第12話のビデオが存在することが話題になったことがある。しかもそのビデオを、1988年から89年にかけて幼女を誘拐して殺害した犯人が所有していたことが話題性に拍車をかけた。おれはそのビデオは持っていないが、「ぶるないさんなら持ってると思った」と言われたことはある。

 そんな中、特撮板のセブンスレッドにこんな書き込みがなされた。

164:名無しより愛をこめて 2005/11/08(火) 02:33:48 PRR5W9Hy0
明日発売の写真週刊誌FLASHで、

ウルトラセブン封印された第12話 ウルトラセブン「遊星より愛をこめて」  フラッシュ(11/22) 77
闇に葬られたウルトラ怪獣を追え!-なぜ放送禁止になった? ウルトラセブン第12話、スペル星人  フラッシュ(11/22) 81

 正直なところ、「なんで今ごろ?」という感は否めなかったが、写真週刊誌とは言え「ごく普通のマスコミ」が、この種の話題に触れることは珍しい。発売日である8日には弟がそのFLASHを買ってきたので読んでみた。なんと記事には袋とじまで付いていた。そのページには赤い文字で、

 史上最大の「放送禁止場面」を
 総力ルポ&袋とじで再現!

 ……との煽り文句が添えられていた。しかし、実際にその袋とじを開いた人は愕然としたはずである。以下に同スレッドでの袋とじを開いた人の反応を抜粋する(この中にはおれが書き込んだものもある)。特撮板でハンドルを記入しなかったときの名前が、この第12話に由来しているのは言うまでもない。

178:名無しより愛をこめて 2005/11/08(火) 21:28:27 JXtrUkLH0
FLASH読んだ。
袋とじの噛ませ犬っぷりが凄まじいな。
実のある記事は立ち読みで十分な分量。
詳しい話が知りたければ「封印作品の謎」を読めってのが結論なのか?

180:名無しより愛をこめて 2005/11/08(火) 22:36:35 KL1xUGQlO
円谷の台所事情がいよいよってなったら‥‥解禁も‥‥今更の感強しだが‥‥

 181:名無しより愛をこめて 2005/11/08(火) 23:02:25 rD2aEjnzO
>>178
12話の映像が袋とじにあるのかと思って購入したのに……

あれは見事にやられたな_| ̄|○


>>180
今の円谷プロはウルトラだけしか道がないから、最後の手段として12話がいつか解禁されそうな気がする。

183:名無しより愛をこめて 2005/11/09(水) 00:55:23 H04OUBBx0
>>181
フラッシュの袋とじは確かに面食らった、フィルムコミックみたいのだったら良かったんだが・・
12話が出るとしたら、単品じゃないと全話もってる人が気の毒ですなぁ

188:名無しより愛をこめて 2005/11/09(水) 12:36:29 FKo2GeBv0
当然だ。
写真週刊紙の袋綴じ企画が袋綴じするに値するような内容だったものを私は見たことがない。
だが実際の12話も見れないからあれこれ妄想をふくらませて、実際見ると大した出来じゃない
という作品なので、これは正しく12話の本質を突いた企画かもしれない。

 袋とじの内容にはがっかりした人がほとんどのようであるが、逆に「総力ルポ」の方は、この話に関わったいろいろな人にコメントを求めていたり(実際に被爆した人にもビデオを見せてコメントしてもらっている)、12話が封印されるきっかけを作った人と12話を担当した脚本家の対談が掲載されていており、わずかなページ数ながらなかなかに読み応えのある内容ではあった。この記事の参考文献となった「封印作品の謎」(安藤健二・著)ではより突っ込んだ取材がなされており、「スペル星人を『ひばくせい人』と命名したのは誰なのか」、「スペル星人のデザインを被爆者を想起させるものにしたのは誰なのか」といった点まで言及されているので、くわしいところが知りたい人は読んでみるといい。

 さて、おれはこの12話を見たことはないが、「動いているスペル星人」を見たことはある。かれこれ25~26年くらい前の話になるが、TBSで放送されていた「夕やけロンちゃん」という番組内で流していた「ウルトラファイト」でである。スペル星人登場時のサブタイトルは『遊星の悪魔スペル星人』。その頃にはセブンの12話が欠番になっていることは知っていたので「こいつがそれに出てきたやつなのか…」と思いながら見た記憶がある。おそらく現時点において、公共の電波で動いているスペル星人が流れたのはこれが最後であろう。

 先のスレッドの188氏が触れているが、12話のお話としての出来はあまりよろしくないらしい。まあ実相寺昭雄監督作品という時点で、一般受けしないであろうことは容易に察しがつくけれど。

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