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2005.11.16

生きているのか、死んでいないのか

 夕食の席で、弟(現在休職中)が勤務地の希望書とかいうものを持って来るなり、ドラキュラの心臓に白木の杭を打ち込むような一言を放った。

「君はいつまで無職でいるつもりなんだい?」

 その希望書とやらいうものには、なぜか家族構成を記入する欄があり、余計なことに職業まで記入するようになっていた。まあ家族構成を申告するなら職業まで申告するのが普通であろうが。そして、おれの名前のところには「無職」と記されていた。事実、現状そうなのだから仕方がない。しかし、不要な買い物で散財し自分の部屋を物置状態にして、別室で寝起きしているやつに言われたくはないのもまた、正直な気持ちであった。

 「おれはてめえの世間体のためにいるんじゃねえぞ」という、実際に口にしようものなら確実に火に油を注ぐ一言を飲み込む代わりに、食欲のないようなポーズを取って食卓を辞した。そのまま気まずい空気の中で食事をしても味など感じられなかっただろうけど。

 時折考える。「今の自分は生きているのか、それとも死んでいないだけなのか」と。

 現在のおれの日常は、横になっている時間がほとんどである。気が向いたときに文庫本を読み、気が向いたときにネットをのぞき、気が向いたときにブログなど書き、腹が空いたら何か口にし、それ以外の時間は寝ていると言っても過言ではない。ただ無為の時間だけが流れていく。

 自殺するような度胸もないし、さりとてこの先どうするかも考えていない。いっそのこと、寝ているときにでも誰か殺してはくれないものだろうか。

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