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2006.01.27

恐竜のようで恐竜でない?

 物心ついたのが変身ブームと第2次怪獣ブームの真っ直中だったおれにとって、恐竜図鑑というやつは大伴昌司編集の怪獣図鑑とほぼ近似の存在であった。そのころの図鑑に載っていたティラノサウルスはゴジラのように尻尾を引きずるような形で描かれていたし、アパトサウルスの名前はブロントサウルスと表記されていた。以前ニューヨークのアメリカ自然史博物館に展示されていたティラノサウルス(標本番号AMNH-5027)は、ゴジラのようなスタイルにするには尻尾が短いとの理由から尻尾の骨の数を水増しした上で直立姿勢で展示されたと聞く(現在でも骨の数は同じだが、前傾姿勢に修正されている)。怪獣映画の影響、侮りがたし。

 恐竜という生物についての認識は詳しくない人にとっては意外なくらい甘く、あの広辞苑ですら間違った定義(サイズを大型と限定した上に爬虫類のみならず両生類まで含めていた)を掲載して恐竜ファンの失笑を買ったこともある。

 厳密な定義上「恐竜」とされる生物はかなり限定され、その中にはプテラノドンなどの翼竜、プレシオサウルスなどの首長竜、イクチオサウルスなどの魚竜、モササウルスなどの海トカゲ竜といった「その手の図鑑」であれば一緒くたにされるであろう生物は含まれない。そういえば昔、プテラノドンどころかマンモスやサーベルタイガー(こいつら哺乳類だっつうの。生きてた年代も違うっつうの)までモチーフにぶち込んで「恐竜戦隊」なんて名乗ってた恥ずかしい連中がいたっけなあ。

 前置きがすっかり長くなったが、そんな「恐竜のようで恐竜でない」、ワニに近く、それでいて二足歩行する生物が確認された(asahi.com)というから驚いた。記事には全身の骨格図もあるが、この「エフィジア・オキーファエ」と名付けられた生物は全体のどの程度の骨が発見されているかの記述がない。それにこの骨格図を見る限りでは竜盤類のように見えるのだが(竜盤類ならそれは「恐竜」だ)。発表したのが骨の数を水増しした前科のあるアメリカ自然史博物館というのも怪しい。あとになって「あれは研究者の売名行為でした」なんて頭を下げるようなことにならなければいいのだが。

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