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2006.01.04

紅白の視聴率を疑ってみる

 昨日の記事を書いていて、ふと考えた。「紅白の視聴率は本当に実情に即した値なのか?」と。なにかにつけて当ブログでは統計をやり玉に挙げているが、視聴率もまた統計の一種であることに変わりはない。そこで視聴率調査について、少々お勉強してみた。

 一口に視聴率と言うが、調査しているビデオリサーチ社は「世帯視聴率」と「個人視聴率」の2種類を調べており、メディアなどで取り上げられる「視聴率」とは世帯視聴率のことを指す。計算方法はこちらで紹介されているので、ここでは触れない。計算方法を見れば分かるが、仮に1世帯に5台のテレビがあって、そのすべてが同じ時間に同じチャンネルを見ていても、視聴率としては1台のテレビのみで見ている場合と変わらない(占拠率は上がるが)。当然のことながら、これらの計測は機器の接続されたテレビで見ないと有効にならない。ビデオに録画している場合や録画した番組を見ている場合、あるいはテレビチューナーが内蔵されたパソコンで見ている場合などは計測の対象外となる。

 もうひとつ、紅白の視聴率を変動させうる要素がある。この記事を書いている時点では衛星放送(BS2およびBSハイビジョン)で見た世帯の数値は視聴率には含まれていないということだ。NHKは地上波でもマスコットキャラクターのななみちゃんを登場させてBSの宣伝をしているが、紅白の視聴率に限って言うとこれは完全に逆効果である。裏を返せば、紅白の放送を衛星放送では一切せずに総合テレビジョンに限定してしまえば、なんら手間をかけずに視聴率を上げることが出来る。もちろん視聴者が番組を見限らなければの話であるが。

 表面をなでた程度ではあるが、どうも現行の放送体制と視聴率の調査方法が一致していないという印象が残る。NHKがハイビジョンの普及に躍起になればなるほど紅白の視聴率が削られていくというのは皮肉としか言いようがない。

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