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2006.04.09

ウルトラマンへの喝采と罵声

 気が付いたら今年はウルトラマン生誕40周年。というわけで、記念作品である「ウルトラマンメビウス」が始まった。個人的には第1話から「ウルトラ」を見るのは1998年の「ウルトラマンガイア」以来のことになる。冒頭、いかにも「これCGで描きました」なマントをひるがえして、ウルトラの父が口をゴニョゴニョ動かしながらしゃべるのはどうにも違和感があったが、本編は意外に素直に見られたように思う。

 いきなり「ひとつ、腹ペコのまま学校に行かぬこと。ひとつ、天気のいい日に布団を干すこと」と、知ってる人は知っている、そして初めて聞いた人は絶対に耳を疑う(どうしてウルトラマンが布団を干すことをわざわざ勧めるのだ?)「ウルトラ5つの誓い」を諳んじるクルーGUYSのアイハラ隊員。普通の人が見たら引くであろう光景である。4つめの「ひとつ、他人の力を頼りにしないこと」(5つのうちでこれだけが「ウルトラマンが残した言葉」らしく聞こえる)をヒビノ・ミライが口にすることで、彼がウルトラマンであることを視聴者に改めて教える展開は上手いのではなかろうか。

 第1話らしく、特撮パートはけっこう派手。それでいて昔風。怪獣が地上に降り立ったときには同時に瓦礫が跳び上がり、メビウスが降り立つときにはその演出をしないことで、これまたさりげなく描き分けている。

 群衆が喝采を送り、テーマ曲が流れる中で、ただ1人アイハラだけが「ビルを盾にしたこと」を苦々しく口にする。怪獣を倒して「どうだ、おれは強いだろう」とばかりに胸を張るメビウスに、周囲を瓦礫の山にしてしまったことをアイハラが罵倒するのがこれまた対照的。新米ウルトラマンはこれからそうした意見にどう向かい合うのか、妙な興味がある。下手をすると「ウルトラマン研究序説」みたいな毒にも薬にもならないものになりかねないが。

 9月には歴代ウルトラ役者(しかもちゃんと変身する)をゲストに迎えての劇場版「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」が公開されるが、客演するウルトラ兄弟がオリジナルを尊重した造形がされているのが面白い。初代ウルトラマンだけ手袋のすそを隠す処理がされているのには思わず拍手だが、欲を言えばAタイプでなくCタイプを再現してほしかった。あと、セブンの顔はもうちょっと横幅があったと思うぞ。まあなんだかんだと言いながらも公開になったら見に行っちゃうんだろうけど。

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