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2006.06.25

さらばハチロク

 日立市のかみね公園内に静態保存されていた8620形蒸気機関車が、青森県の五能線で復活運行される。製造されたのは1924年(大正13年)10月とのことだから、80年以上昔に作られた機関車である。1970年3月まで使用され、翌年に国鉄から日立市に貸し出されていた。しかし、その後は雨ざらしである。月日の経過と共に車体の痛みは深刻なものとなり、解体撤去の声も上がった。1年ほど前の写真がKOUJINN(旅人)さんのブログ「豆日刊茨城」に掲載されているが、「これホントに走るのか?」と思わせるものがある。

 ともあれ再雇用先が決まり、来月には青森に移送されるということで、24・25日の両日にお別れイベントが開催された。元日立市民であり鉄道大好きなおれとしては「ひとまずの別れ」を告げるべく、何年かぶりにかみね公園を訪れた。

展示場風景

 イベントは親子連れを中心にけっこう盛況であった。展示場所の立地上、あまり「ごった返す」というほどのものではなかったが。

運転台付近

 引き渡し前に化粧直しが行われたそうだが、さすがに近づいてみるとかなり痛んでいるのが見て取れる。窯には火が入っており、運転台に上った子供たちが次々と汽笛を鳴らしていた。生で聞くSLの汽笛はやはりいい。

ハチロク正面

斜め前から

 機関車の前部にはイベント用のヘッドマークが掲げられ、こちらにも子供たちが入れ替わり立ち替わり上っては記念写真を撮っていた。前照灯が点灯しているが、これは他から電源を引いてつけたものであるらしい。

 五能線での運用がいつからで、いつまで行われるものかは分からないが、このハチロクが走る姿を見たいと切に思う。さらばハチロク、また会う日まで。

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2006.06.24

ゆんゆん よんよん やんやん

 こうして羅列してみると、およそらしくないが、記事のタイトルはいずれもれっきとした高校の校歌の一節である。このフレーズを見て、ある種の懐かしさを覚えるネットユーザーもいるのではないだろうか。このフレーズは、2000年の9月の終わり頃から爆発的に話題になった。これが話題になって以降、「電波=ゆんゆん」という図式ができあがってしまったように思う。

 この学校以外にも、あちらこちらにシュールな歌詞を提供した詩人の宗左近氏が19日に亡くなった。享年87。その常人を寄せ付けない感性の詞とは裏腹に、その筆名の由来は壮絶としか言いようがない。

東京大空襲の際、手を離してしまったばかりに母親を眼前で失ったとして罪の意識に駆られた。それからの戦後の時代を必死で生き抜くために、自分自身に叱咤激励して発した「そうさ、こんちくしょう!」という言葉がペンネームの由来。(Wikipediaより)

 そんな状況を自分の立場に置き換えたとき、おれ自身からこんな言葉が出てくるとは思えない。さぞや芯の強い御仁であったのだろう。

 ほんの一部だが、宗左近氏の世界は以下のリンク先でご堪能あれ。

 一部のリンク先では実際に曲も聴けるが、「歌」になってしまうとけっこう普通に聞けるものだ。

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2006.06.22

退院後の経過報告・その4

 前回の診察から2週間、またまた術後の経過を診るために病院に出向いた。

 今回は診察前にCTの撮影を行った。これは前回バルブの圧を調整したためである。I先生の話によると「前回撮ったCTを見たところ、頭の内部に水が溜まっている箇所があったので圧を上げた」とのこと。その水が溜まっていたという箇所も、今回撮ったCTではなくなっていたそうである。

 その他にも現在の容態について訊かれたが、ひと月ほど前からさんざん悩まされてきた「頭の中で低音がぶんぶん」現象がほとんど収まっていること、歩行時のふらつきがないことなどを話した。体調的には術前とほとんど変わらないと言ってもいいだろう。

 今後も頭部のCT写真を撮るために定期的(次回は1ヶ月後)に通院しなければならないが、体調に異常が起きない限りはバルブ圧調整の必要はないようである。

 ……というわけで、このタイトルで記事を書くのは今回で最後になりそうだ。あとは手術の跡が分からなくなる程度まで髪が伸びてくれれば、ひとまず事態は収束である。やれやれ。体調の異常をおおっぴらにして以降ご心配をおかけした方々に無事を報告して、ひとまず一連の「経過報告」を締めることにしたい。

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2006.06.20

PCでの音楽再生状況

 あらかじめお断りしておくと、この記事はごく一部の方々へのエクスキューズである。「おれの音楽の好みってこんな感じに偏ってるの」という、一種の弁解と言い換えてもいい。下の画像は、この記事を書いている時点での「Winampでもっとも再生された曲リスト」である。

Winampのメディアライブラリより

 改めてこうして見てみると、ヘビーローテーションで聴いている曲はけして多くない。最多の「GUN×SWORD」の突出の仕方が異常にすら見える。この画面には24曲が挙がっているが、アニメ・特撮に関係する曲は半分以下の11曲、しかもそのうち4曲は歌詞のないものである。その手の曲を聞くのはむしろMP3プレイヤーであり、ブログを書くBGMとしてPC上で再生することは少ない。やはりボーカルが入ってるとついつい歌ってしまうのである。ボーカル物は歌詞に気を取られてしまい、思考の方がお留守になってしまうのでBGMにはあまり向いていない(そのくせ『MOTOR MAN 京浜急行VVVF』が入っているのが意外と言えば意外)。

 それではMP3プレイヤーで聞いている曲の傾向はあるのか、ということになるが、あいにくと使っているプレイヤーがiPodではないので、具体的に「どの曲を何回くらい聞いているか」は把握できない。仮にそれが分かったとしても、再生はほとんどランダムなので、あまり参考にはならないであろうが。

 以前テレビで「1人イントロクイズの達人」という人が紹介されていたが、クイズに強くなるのはそうした「広く浅く」知識を集める人であろう。おれのように「妙に偏った分野に濃い」人間は、この手のクイズではそれほど強くはなれない。時折とんでもないボールをホームランにしてしまうから「勇者」などと呼ばれてしまったりするのだろう、というのが自己分析の結論である。

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2006.06.17

「ゴォ―――――ル」

 サッカーというスポーツは不思議なもので、あまり興味がないおれがぼーっと見ているだけのはずなのに、気が付くと画面に見入っていたりする。興味がない人間でこれだから、興味ありありな人だと、おれの10080倍くらいの集中力で試合を食い入るように見る。のめり込み方が尋常でないから試合後にはサポーター同士で乱闘沙汰なんかになったりする。

 のめり込むのはサポーターに限った話ではない。試合を実況するアナウンサーも相当なハイテンションになっている場合が少なからずある。Jリーグ設立以前の中継では、サッカーの実況に慣れていなかったアナウンサーが「シュート! 右に切れた、ファール!」なんて珍実況をやらかしたこともあると聞く。

 そんなころから今なお続くパターンの「絶叫型実況」の典型として、今回の記事タイトルのように「お前はいつまで叫ぶつもりなのだ」と突っ込みたくなるくらい、無闇に長く「ゴォ―――――ル」と叫ぶアナウンサーがいまだにいる。バリエーションとして、シドニーオリンピックの日本×南アフリカ戦で「ゴール」と29回も連呼してひんしゅくを買った実況アナウンサーもいる。どうにもこのタイプの実況は苦手である。局アナ時代の古舘伊知郎がプロレス中継で確立させたスタイルが「こんなのもありなんだ」と認知されてしまったのではないかと個人的には思う(F1の中継ではずいぶん叩かれたが)。

 ……などと書いている翌日にはサッカーワールドカップで日本×クロアチア戦が行われる。ことスポーツ実況に関してはいい評価を聞かないテレビ朝日が、地上波では中継を担当する。実況を担当するのは、これまたあまり評判のよろしくないアナウンサーのようである。日本が先制点を取ろうものならどれほどぶっ壊れるのやら。

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2006.06.14

職人ベーシストの訃報

 去る6月12日にベーシストの青木智仁氏が亡くなった。享年49。

 青木氏の名前にピンと来る人はジャズやフュージョンをよく聴く人であろう。他のジャンルの音楽を聴く人は、おそらく「誰がベースを弾いているか」なんてことはほとんど気にしないであろうし、青木氏のプレイスタイルも、あまり前面に出ての「おれがおれが」というものではなかった。むしろメインの楽器を立てるような、脇役に徹する演奏であった。こういう表現が適切かどうかは分からないが、「職人気質のベーシスト」であったと思う。

 そういったところに引かれるのか起用するミュージシャンも少なくなく、活動は多岐にわたった(ファンサイト「ベースの王様」を参照のこと)。おれ個人は生の演奏を聴く機会自体が少ないこともあって、生前に青木氏のプレイを目の当たりにすることはとうとうなかった。つくづく残念でならない。

 急性心不全で世を去ったのが49回目の誕生日だったというのは何の因果なのやら……。いずれにしても世を去るには早すぎる年齢ではある。自分のような職人ベーシストを育ててほしかったと思わずにはいられない。願わくば、1人でも多くのプロベーシスト志望者が青木氏を心の師と仰いでもらいたい。

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2006.06.13

勝敗と観戦態度

 世間的にはサッカーのワールドカップが開幕し、さも日本中がサッカー一色のような状態になっている。多分にマスコミが煽っている気もするし、「日本代表を応援しねえやつは日本人じゃねえ」みたいな風潮が少なからずあるような気もする。

 いざ開幕して日本代表の初戦が行われ、その試合が土壇場で逆転負けなんか食らったりすると、こんなことを言い出す人がいたりする――「やはり横になって試合の中継を見てたのがいけなかったんですかねえ」。いや、そんなの関係ないから。実際にスタジアムに足を運んで「応援が足りなかった」と痛感するというのはあるかもしれない。しかし、前出のようなことを口走る人はたかだかテレビあるいはラジオ観戦である(ラジオだったら『観戦』じゃないか)。日本がそうであったように、オーストラリアでも横になってビールかなんかをかっくらいながら試合を見ていた人もいたはずである。

 むしろテレビで観戦している人間が「自分の応援が足りなくてひいきのチームが負けた」などとほざくのは、実際に試合をしている選手に対して失礼なのではあるまいか。試合をしているのは周囲の取り巻きじゃなくて選手なのだから。

 応援と試合の勝敗の相関関係なんぞはこんなものである。

  • 応援したらひいきのチームが勝った。
  • 応援したがひいきのチームが負けた。
  • 応援しなかったがひいきのチームが勝った。
  • 応援しなかったらひいきのチームが負けた。

 引き分けの可能性を除外すれば、これだけのことである。モノポリーでダイスを振るのに思わず念を込めてしまうのと次元は一緒だ。世間がどう騒ごうが、スポーツの国際大会である以上、優勝した国に優勝杯が行くだけの話である。別に国際的な主導権を握られるとか、自国の領土をぶんどられるとかされるわけでもない。もうちょっと肩の力を抜いて楽しく観戦しようよ、スポーツなんだから。

 ……などと無責任なことを言えるのは、単におれがワールドカップに対する興味がないせいであるが。

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2006.06.12

放映開始時刻は28時

 テレビ東京にとって、アニメーションは重要なコンテンツである。おそらく在京キー局ではもっともアニメ番組を放映しているであろう。文字通り早朝から深夜までアニメを流していると言っても過言ではあるまい。なにせ地震が起きようが戦争が勃発しようが通常放送をすると言われる局である。ちょこっと前には、卓球の試合中継が押したために深夜枠のアニメを録画し損ねたタチの悪いファンがヘンなものを局宛に送りつけたなんてこともあった。テレ東にとってはアニメファンを敵に回すということは死活問題につながりかねないはずである。

 ああそれなのにそのはずなのに。6月11日には19時から千葉マリンスタジアムでの千葉ロッテ×巨人戦を入れ、あまつさえ日本中の注目がドイツに行っているであろうご時世に25時からフランスからのテニス中継なんぞを入れるという無神経な編成ぶりを披露してしまった。そのとばっちりをくらったのは、本来ならば25時から放映されるはずの「ARIA The NATURAL」と25時30分から放映されるはずの「スクールランブル二学期」である。正確を期すのであればその視聴者と言うべきか。

 ただでさえテニス中継なんぞが間に挟まったおかげで、「ARIA」の放映開始時刻は2時間半押しの27時30分である。これが野球中継の放送延長でさらに30分押しの28時開始。日曜の深夜、いや月曜の早朝になんてことをしてくれるのだ。おまけに局側の公式サイトではその放送開始時刻を1時間間違えて記載するという、通常ならありえないチョンボをやらかしている(現在その文面は削除されている)。新聞のテレビ欄でなくこの記載を真に受けて見そびれたファンがいたらなんと謝罪するつもりなのだろう。

 ちなみにアニメ製作会社側の公式サイトでは、今回の放映時間変更を次のようにアナウンスしている(ちょっと文章がおかしい気もするが原文ママである)。

「ARIA The NATURAL」での放送日時が、下記の予定に変更となります。
何卒、宜しくお願い申し上げます。

<テレビ東京>
現行放送日時  2006年6月11日(日) 25:00~
変更放送日時  2006年6月11日(日) 27:30~
※特別編成の為、更に繰り下がる場合があります。

<テレビ大阪>
現行放送日時  2006年6月13日(火) 26:05~
変更放送日時  2006年6月6日(火)  26:05~
※6月6日の「ARIA The NATURAL」1時間枠にて2話分放送。
  6月13日の放送はありません。
〔後略〕

 同じネット局なのに、どうしてテレビ大阪のような柔軟な対応が出来ないのだろう。関係者の猛省を望む次第である。

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2006.06.10

エレベーター事故と「失敗学」

 高校生が上昇するエレベーターの扉に頭を挟まれて死亡するという衝撃的な事故から1週間、当事者たちは責任の押し付け合いを始めたらしい(YOMIURI ONLINE)。こうした事故が実際に起こり、責任の所在が不確かであれば、起こって当然の事態ではある。

 工学院大学の畑村洋太郎教授は、自著「失敗学のすすめ」の中でこう述べている。

 新聞沙汰になるような事故やトラブルが「ある日突然降って湧いたように現れた」などということは、そもそもありえません。〔中略〕最近多発する企業不祥事の原因を探ると、むしろ「いままでよく事件・事故が起こらなかった」という率直な思いにぶつかるはずです。

 同書で言及されているが、「ハインリッヒの法則」というものがあり、1件の重大災害の裏には29件のかすり傷程度の軽災害があり、さらにその裏に300件のヒヤリとした体験が存在する、という。「それみたことか」と言うべきだろうか、事故が起きた住宅を管理する港区住宅公社がこんな発表をしている(前出の記事より)。

 一方、区住宅公社は事故直後、業務日報を調べた結果として、03年12月から事故機を含む2基で19件の故障や苦情を確認したと発表した。だが、事故後行われた住民説明会では、ほかにもトラブルが起きていたと住民側から指摘され、9日の集会になって初めて03年4月以降のトラブルが計43件で、ドアが開かなくなるなどの重大事故も10件に上ることを明らかにした。

 やはり今回の事故は「起きるべくして起きた」としか言いようがないようだ。「利用者を不安にするような情報は隠せるものなら隠しておきたい」と考えるのは、運用する側からすれば誰もが思うことであろうから致し方ない(もちろんそれで済まされてはたまらないが)。

 かつてPTAのお歴々は、口を揃えてNHKの「プロジェクトX」を絶賛したが、ああいった他人の成功譚よりは「こういう経過をたどった結果、こうなってしまいました」という失敗のエピソードの方が後の人のためになるのではあるまいか。番組としてウケるかどうかは別として。

 畑村教授は「サイエンス・サイトーク いのちを守る安全学」で、失敗の原因を10種類に分類している(同様の分類は「失敗学のすすめ」でも行われており順番が若干異なるが、親本はこちらの方が新しい)。数字が大きくなるにつれてより高度な判断ミスとなる。

  1. 無知
  2. 不注意
  3. 手順の不遵守
  4. 誤判断
  5. 調査・検討の不足
  6. 未知
  7. 制約条件の変化
  8. 企画不良
  9. 価値観不良
  10. 組織運営不良

 当事者たちの責任転嫁が始まったところからすると、今回の事故は一番タチの悪い「組織運営不良」に該当しそうに思えるが、畑村教授はどう判断するやら。

 その後報じられていないが、事故が起きたエレベーターの中にいて、事態の一部始終を目撃してしまった人の精神的ショックも気がかりでならない。報じない方が当人のためではあるだろうが。

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2006.06.08

退院後の経過報告・その3

 術後1ヶ月経過の様子見と、先日の「つうこんのいちげき」の診断結果を聞くために病院へ行ってきた。

 診察室に通されるなり、目に入ってきたのは先日撮った脳の血管の写真であった。ずらっと並んだ写真を見て、内心で「おいおい、ずいぶんフィルム使ったんじゃねえのか?」と思ったのはナイショである(当然フィルムの使用量は診療費に跳ね返る)。造影立体CT検査の結果は「異常なし」。ふう。

 その後は現状を訊かれる。「頭の中で低い音が断続的にぶんぶんいっている」こと、「なんだかよう分からんが背中のあたりが痛い」ことなどを伝える。そこで、腰のあたりのX線とCTを撮ることとなった。なんの因果で「脳外科で腰のX線写真」を撮らねばならんのか。CTは術後の経過を見るためと思われる。

 腰は一部の間隔が狭まっているために痛みがあるのであろうとのこと。脳室は術後順調に通常の大きさになりつつあるという。というわけで、痛み止めの薬と湿布を処方するということ、毎度おなじみのバルブ圧調整で現在の150から170に上げるとのこと、2週間後にまたまたCTを撮ること、以上が申し渡された。

 いろいろと検査をしなければならないとはいえ、診察室→レントゲン室→CT室→診察室(2度目)→レントゲン室(さっきとは別の部屋)と、あちこちの部屋に行かなければならないのはさすがに面倒ではあった。

 その後の薬代を含めると前回の検査時よりもさらに費用がかかったが、これは予想の範囲内だったのでダメージは小さくて済んだ。次回はまた2週間後である。

 それにしても、「頭の中で低い音が断続的にぶんぶんいっている」のは耳鼻科の守備範囲なのだろうか? バルブ圧調整の後も止まらないんだが。できれば耳鼻科には行きたくないなあ。

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2006.06.07

「持ち物バトン」に答える

 このところ脳外科関連以外にネタがない。ネタがないときには他人様に便乗するに限る。……というわけで、Gさんのところからネタを拝借しての「持ち物バトン」。

Q1. お財布はどんなものを使っていますか?
A.
中国返還の前年に訪れた香港で買ったCENCILのもの。購入後しばらくほったらかしにしていたが、それまで使っていた財布がくたくたになってしまったので代替わりした。

Q2. 携帯電話はどんなものを使っていますか?
A.
DoCoMoのN506i(アイリスブルー)。色合いからして「どのへんがブルーやねん!」という声が聞こえてきそうだが、メーカーが言い張ってるんだから仕方がない。片手でフタを開けるにはちょっと不便かも。あとはカメラの位置がちょっとねえ。

Q3. 使っている携帯ストラップは?
A.
「ひかりレールスター」のストラップ(車内販売で購入)。だいぶ年季が入ってきてしまったので、先頭車輌のマスコットはだいぶ色が禿げてきている。ちなみに現在の待ち受け画面は500系のぞみ。

Q4. 手帳は持っていますか?
A.
「今どきこんなもん流行らねえよ」と言われそうなシステム手帳。実質的にはカード類の収納に使っているに過ぎない。そういや長いことスケジュール帳を入れ替えてないなあ。

Q5. バッグはどんなものを使っていますか?
A.
JCO臨界事故の1ヶ月後にグァムの免税店で買ったTimberlandのリュック(現在は生産されていない模様)。くたびれてきたのか、内側の素材がボロボロ剥がれてきて難渋している。

Q6. バッグの主な中身は?
A.
手帳、保険証、病院の診察券、可変圧バルブ使用の患者カード(これ重要)、自立支援医療自己負担上限額管理票、認印、のどぬーるスプレー、ヴィクトリノックスのツールナイフ(トラベラーPD)。ちょっと遠出するときは文庫本数冊。

Q7. 持ち歩いていないとダメというものを3つ挙げましょう。
A.
音楽プレイヤー(東芝のgigabeat G40)、財布、腕時計もしくは携帯電話(要は時間が分かればいい)。

Q8. このバトンを回す5人
A.
興味のある方、もしくはネタにお困りの方、ご自由にお持ちください。

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2006.06.06

脳外科受診心得

 ふと気が付いたら、水頭症の手術からもう1ヶ月が過ぎる。さすがに手術直後ほどひどい有様ではないものの、手術前と変わらない体調ではないこともまた確かである。術前の検査を含めると約半月ほど入院していたわけだが、自分の体験を通して、脳外科を受診するにあたっての心得などを書き残しておこうと思う。役に立つかどうかは保証しないが、参考までに、ということで。

 まず「どんな症状が現れたら受診すべきか」。もちろん人によって異なってくるが、症例としては次のようなものが挙げられる(病室で同室になった人の症例)。

  • 頭痛と歩行時のふらつき(これはおれの場合)
  • 酔ってもいないのに呂律が回らなくなる(ラ行やパ行に顕著らしい)
  • 片方の握力が極端に落ちたり、足が上がらなくなったりする

 最初に挙げたものは水頭症、あとの二つは脳梗塞の症状である。こんな症状が現れたら、すみやかに脳外科を受診されたい。

 では「どこの病院を受診すべきか」。もちろん通院することを考えれば近いに越したことはない。心当たりがない場合は救急車を呼んでもいいし、重篤でないなら最寄りの消防署に問い合わせて救急告示病院を紹介してもらうのもひとつの手(後者の場合は事前に病院に連絡を入れることを忘れずに)。

 診る場所が場所なので、「診察後に即入院」というケースが往々にしてあることは心得ておいた方がいいだろう。おれもそうだったが、「いきなり入院と言われて驚いた」という声は何度も聞いた。

 行きがけの駄賃というわけではないが、入院に際して「あったらいいもの」も挙げておく。おそらくは入院時に「これは自前で用意してくださいね」というお達しが病院側からあると思うが、その種のリストには載ってこないであろうものをここでは挙げる(小林光恵『気分よく病院へ行こう』を参考にした)。

 ウエットティッシュ。普通のティッシュもあった方がいいが、雑巾の代用品になったりするので重宝する。

 筆記用具。入院中はトイレに行った回数を毎朝訊かれる。「いちいち憶えてなんかいられるか」という人は、ノートに正の字を書いて数えておけば訊かれたときに即答できる(経験談)。また、経過や思ったことなどを日記代わりにメモしておくのもいい。ただし、いくら便利だからと言ってノートパソコンは持ち込まないこと。うっかり盗難にあったりしたら経済的損失もさることながら、個人情報の漏洩も怖い。病院は盗難に関しては責任を取ってくれない。

 読み物。やはり漫画よりは活字の方がいい。ヒマを凶器にして人を殺せるなら、入院患者はヒマのせいだけで何人も死んでいるだろう。おれが入院したところではテレビが有料だったので、際限なくテレビを見続けるわけにもいかなかった。「音楽がないと寂しい」という人はMP3プレイヤーを持ち込む手もある(CDやMDと違ってメディアを交換する手間が省ける)。

 薬用リップクリーム。病院内は空調が効いているので、けっこう空気が乾燥している。冬場に唇がかさつく人は用意しておいて損はない。喉も渇きやすいので、制限されていなければ水分が取れるようにしておくことも大事。

 耳栓。個室の場合はともかく、他の人と同室になって、その中にいびきのうるさい人がいたりすると寝不足に悩まされることになる。消灯時間も21時ごろと早いので安眠を確保するための保険として。旅行用のアイマスクもあるといいかもしれない。

 以上、どこまで役立つかは分からないが脳外科入院経験者からのアドバイス。「気分よく病院へ行こう」は、他の診療科目についても有用な情報が書かれているので読んでおくことをお勧めする。

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