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2006.08.18

周回遅れでルパンを見た

 テレビでの放映から1年以上経ち、来月上旬に今年のTVスペシャル放映を控えて、遅まきながら昨年放映された「ルパン三世・天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~」(「タイトル中の「策略」には「タクティクス」とルビが振られている)を見た。そういや2004年のTVスペシャルを見たのは、これが放映される前日だったっけ。

 アバンタイトルの時点から「これは風評通りハズレの臭いがプンプンするぞ」とは感じたが、やはり大ハズレであった。

 ルパンの敵として出てくる女だけの反米テロ集団「ブラッディエンジェルス」(このネーミングもなんとかならんかったのか?)の殺し屋連中に若手の声優陣を起用したのがちょっとした話題になったが、これは見事に裏目に出てしまったように思う。ベテラン揃いのレギュラー陣を前にしては、いくら人気があると言っても演技力の差はいかんともしがたい。加えて、ブラッディエンジェルスの声優が若手ばかりなのに、ICPOの新米捜査官を演じるのがベテランでは「この捜査官にはなにかウラがある」と直感した視聴者が多数いたのではなかろうか。さらにその裏をかけばかなりの策士であろうが、そうでないから困ってしまう。配役もいささかミスキャストの感があり、ポイズン・ソフィは「人気があるからって理由だけでキャスティングしただろう?」と突っ込まざるを得ないほど違和感があった。

 後半はそこそこテンポ良く展開するものの、前半は相当にグダグダ、クライマックスであろうパートでも、次元が倉庫の中に小麦粉の袋があることに気付くあたりで粉塵爆発での決着を容易に推測できるお粗末さ。組織のボスは個性を発揮する間もなくルパンに射殺されてしまうので、盛り上がりもなにもありゃしない。

 また、大野雄二作曲によるBGMも過去の作品のアレンジバージョンが多用されており、引き出しの中身が少なくなってきた印象が残る。

 毎年視聴率が稼げるシリーズであるだけに、よほどのことがない限りルパンのTVスペシャルは作られ続けるだろう。しかし、製作サイドの事情はともかく見る側からすると、「年に一度の作品がコレか?」というものが少なくない。DVDとサントラを売ってるバップはちゃんとペイできているのか、他人事ながら不安になる。内容的にも30分物で事足りそうなものを無理矢理引き延ばして映画枠の尺にしたようなものが目立つ。いっそのこと30分物3本のオムニバスにした方が密度の濃いものができるように思うがどうだろう。

 今年のTVスペシャルも、ストーリー紹介を読む限りでは期待できそうにないんだが……。

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