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2006.08.23

暇人たちのハンカチ探し

 夏の高校野球で優勝投手となった早稲田実業の斎藤投手は、普通ならアンダーシャツの袖で拭う顔の汗を、タオル地のハンカチで丁寧に拭くことで実績以上に話題になった。誰が名付けたのか「ハンカチ王子」などという気色の悪いニックネームまでいつの間にか付いていた。本人はこう呼ばれることをどう思っているのだろう。

 そんな斎藤投手の功績にあやかろうというのか、同じものを持ちたがる人が少なからずいるらしい。nikkansports.comより。

 佑ちゃんの「青いハンカチ」を探せ-。早実斎藤佑樹投手が使ったタオル風ハンカチが話題を集めているが、全国のデパートなどには「どこのブランドか教えて」と問い合わせが相次いでいる。デパート側もメーカーなどに聞いているが、いまだに斎藤のハンカチは特定されていない。テレビ局のワイドショーもチームを結成して探している。デパートでは、似た模様の青いハンカチをまとめ買いする人も現れているとか。

 これが「芸能」扱いの記事というあたりにどうしようもない救いのなさが垣間見える(記事の書き出しが『佑ちゃんの「青いハンカチ」』という段階で正直げんなりだ)。どこのブランドのものか知ってどうしようというのだろう。本人が汗を拭いたものならそれこそいい験担ぎになるだろうが、いくら同じものを手に入れたところで、所詮は何枚生産されているかすら分からないただのハンカチの1枚に過ぎない。わざわざ「チームを結成して探している」というワイドショーのスタッフには「よくやるよ」と言ってやりたい。ワイドショーの作り手ってヒマなんだねえ。

 記事には西武百貨店池袋本店の談話も載っている。

 22日は、開店と同時に青いハンカチをまとめ買いする客や、1人で複数枚買う女性客がいたという。同店では「まだ、あのハンカチのブランドなどは特定できていないのですが、縁起がいい『幸せの青いハンカチ』ということで、同じ青色のハンカチを買う人が増えたようです」と話した。斎藤が使うタオル地のハンカチはもともと、実用性が高いことから今年は売れていたが、ここ数日はさらに売り上げが伸びたという。

 なぁにが「幸せの青いハンカチ」だ、ケッ、と関心のない人間の立場からすると思ってしまう。どうせ年末の今年を回顧する番組で取り上げられて、その後は斎藤投手が再びプロ野球選手としてマスコミに登場したときに「あー、夏の甲子園で優勝したときに買ったんだっけ」という思い出のアイテムになるのが関の山だろう。

 流行り物は必ず廃れるもの。どうせ数年も経てば「幸せの青いハンカチ」とやらでそこいらのホコリを拭くんだろう?

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