砕け散るまで餃子と戦う
我が家の近所に小さな餃子専門店がある。存在に気付いたのはつい最近のことだ。「猫の額」どころか「ネズミの額」くらいの小さな店構えであるが、なにやら「ここの餃子を食べてみたい」という欲求に駆られるものがあった。客が数人入ると満席になってしまうくらいであるが、それ以上に通常の1.5倍から1.7倍はあると思われる餃子のボリュームには圧倒された。しかも安くて旨い。
店舗が小さいせいか、客はほとんどテイクアウト組とみられ、店のすぐそばにあるビジネスホテルからおにぎりの注文を受けることもあると店主のおばちゃんは語っていた。折しも週末にはROCK IN JAPAN FESTIVAL 2006が開催されるため、スタッフが大人数で泊まり込み(その後は観客がすれ違いにお客に入る)かなりの盛況となるらしい。店の規模からしてもそれほど多くのメニューはなく、あまり高望みをしてはいけないのかもしれないが、この味と価格でこぢんまりとやるのにはちょうどいいのかもしれない。
別の先客と話しているところを聞いた限りでは、ほぼ毎日手作りしては貯めておく形のようだ(手作りであるがゆえに小さく作れないという事情もあるのかもしれない)。具は肉より野菜が多いようなので、案外女性客にもいいかもしれない。もっとも、食べるのに熱中していたのでどんな中身だったのかじっくり吟味はできなかったが。
今後も月に1度くらいの割でここの味を楽しみに来るのもいいかも、というのが手放しの賛辞である。でも、ビールがあってもいいかもしれない、とちょっと思ったりもする。また来ますよ、おばちゃん。
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