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2006.08.24

冥王星、仲間はずれになる

 結局そうなっちゃったか、という感のある国際天文学学会の結論。「冥王星は惑星と見なさない」。asahi.comは「冥王星は1930年の発見から76年で惑星の地位を失い、世界中の教科書が書き換えられることになる」と表現しているが、そう考えると今生きている人の大半(日本人の場合)は太陽系の惑星を「水金地火木土天海冥」で覚えているわけだから、これはこれで歴史的なことなのではなかろうか。

 今回決議された惑星の定義を、やはりasahi.comから引用すると、

 可決された「決議案5A」で太陽系の惑星を、「太陽の周りを回り、十分重いため球状で、軌道近くに他の天体(衛星を除く)がない天体」と定義。注で惑星は「水金地火木土天海」の8個とした。冥王星を念頭に「太陽の周りを回り、十分重いため球状だが、軌道近くに他の天体が残っている、衛星でない天体」を「矮(わい)惑星」と定義するが、惑星には含めない。

 ……この定義もなにやら曖昧のような気がするんだが。また何十年か後になって「もう一回見直さない?」なんてことになりかねないのではないか。さしあたって困るのは占星術業界と松本零士くらいであろうが。

 しかし、いざ「冥王星は惑星ではありません」と言われてしまうと、「ガミラスの前線基地は?」とか、「シャドウが墓守している氷の墓場は?」とか、どうでもいいようなことを考えてしまうのは古いアニメファンの業と言うべきか。「冥王星」という言葉からイメージするものは、どうしてもこのあたりに落着してしまうんだよなあ。

8月25日追記:記述や図版の修正に追われる教科書業界も困っているそうだ。逆にプラネタリウムは「天文学への興味を持つ人が増える」とにんまりしているという。

8月26日追記:冥王星は「アメリカ人が発見した唯一の惑星」だったことを受けて、当事国の反応をasahi.comが報じている。

 ワシントン・ポスト紙は25日付朝刊の1面トップ級の扱いで「惑星・冥王星は死んだ」「ある人々にとっては合理性が感傷に勝利した結果だが、他の人々に大きな失望をもたらした」と書いた。

 ……まあなんというか、思わず笑っちゃうくらいアメリカ人的な反応だなあ。

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