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2006.09.26

組閣の速報って重要か?

 今日は脳外科の通院日ということで、母親が運転する車で病院へ向かった。車のラジオからはNHK第1の午後のワイド番組が流れている。走り始めた頃はリスナーからの電話での相談に専門家が答えるコーナーの真っ最中。今日は肝臓に関する相談を受け付けていた。

 で、あるリスナーが電話で自分の症状を話していると、司会のアナウンサーが「申し訳ありませんが、報道センターからニュースをお伝えします」と進行をぶった切った。大きな事件でも起きたのかと思ったが、安倍内閣の閣僚のポストがひとつ決まったことを伝えただけで、マイクはすぐにスタジオに戻った。その後も閣僚が決まるたびに、いちいち番組の流れに割り込んでそのニュースが伝えられた。

 組閣の情報というやつは、病気かもしれない症状に悩む人をほったらかしにしてまで伝えなければならないほどに速報性を求められるものなのだろうか? どうせ閣僚名簿の空欄が埋まれば、速報で伝えるまでもなく新しい官房長官が記者会見を開いて閣僚の顔ぶれを発表するし、当の閣僚自身もマイクの前に立つ。何を慌てて速報を入れる必要があるのだろう。

 実際のところ、日本国民のどの程度が閣僚の人事に関心を持っているのか、それ自体が疑問である。ラジオを聞いていて「そんなもん後にしろ」と思ったのは、電話で相談していた当事者とおれ以外にもいたのではあるまいか。

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2006.09.24

百科事典の中の「某」

 個人的になにかと利用するWikipediaのメインページにはこう書いてある。

ウィキペディアは自由にご利用頂ける百科事典です。〔中略〕基本方針に賛同して頂けるなら、どなたでも記事を投稿したり編集したりすることが出来ます。

 この「どなたでも」という一節が曲者で、本当に「基本方針に賛同して」いるのか怪しい執筆者もいるから困ってしまう。思わず「それがどうした!」とツッコミを入れたくなる項目を平気で投稿する者もいるし、「2ちゃんねると勘違いしてるんじゃないのか?」と問いただしたくなる輩もいる。

 中でも個人に関する裏話的な項目に関して、「某ドラマCD」とか「某ネットラジオ」という言い回しを使う執筆者には正直げんなりさせられる。そいつらはなぜ情報の出所をオープンにしないのだろう。暗に「お前らが知らない情報をオレは知ってるんだぜ」とでも言いたいのか。「百科事典の項目」として掲載するような内容であるなら、堂々と情報源を明らかにすべきだろう。おおっぴらにできないような情報源なら、それは百科事典の項目として不適切だし、第一信憑性が疑われる(意地の悪い見方をすれば、執筆者のでっち上げとも解釈できる)。CDなりラジオなりで本人が述べたのであれば、それは「他人に知られても差し支えない事実」だろう。わざわざ情報源を伏せる必要などあるまい。もっとも、「Wikipedia:ウィキペディアは何でないか」の中には、

個人のプライバシー、また特に不謹慎とみなされる場合のある事象の記述に関しては、それが事実であっても保守的な態度で記述をさけるべきです。

 ……とあるから、踏み込みすぎには注意すべきであるが。

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2006.09.20

往年のファンのための最新作

 今年はウルトラシリーズ誕生40周年。というわけで、テレビでは最新作の「ウルトラマンメビウス」が放映中で、そこへつながる世界観を持つウルトラ兄弟と共演する映画が製作された。その「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」を観てきた。

 こういう言い方をしてしまうと語弊があるかもしれないが、言い切ってしまおう。「メビウス」の予備知識はなくてもいいから、「タロウ」までの予備知識なら十分ある年季の入ったウルトラファンは観てきなさい。特に「エース」のファンの人は万難を排してでも観に行くように。

―以下、ネタを割りまくっているので見ていない人は注意されたし―

 冒頭から初代ウルトラマンからエースまでの4人を向こうに回して暴れまくる「究極超獣」Uキラーザウルス。戦場が月面から地球の衛星軌道に移るあたりから、早くもCGを駆使した板野サーカス全開。おお、ちゃんとセブンの声は森次氏だ。

 Uキラーザウルス封印から20年、1人神戸に降り立つメビウス=ヒビノ・ミライ。着陸するガンウインガーと実景の合成がいい感じ。そして偉大なる先達との出会い。みんないい感じに歳を取っている。高峰氏が「エース」の頃からほとんど雰囲気が変わっていないのは凄い(「今でも50メートルを全力疾走できる」と監督に語ったそうだ)。特に今回は相手がヤプールということもあってか、北斗=エースのテンションは高め。

 宇宙人連合の先陣を切って登場するのがテンペラー星人だったのは意外だったが、あっけなくメビウスに敗れてしまったのはもっと意外。「口ほどにもないやつ」などと思っていたら、同じことをガッツ星人が口にしたので思わず失笑。他の宇宙人連中も、変身能力を駆使して人をペテンにかけるザラブ星人、分身戦法で相手を翻弄するガッツ星人、確実に段階を踏んで計画を進めるナックル星人、とオリジナルの設定を踏襲してくれているあたりが「分かってるなあ」と思う。

 罠にかかって捕らえられたメビウスを「助けよう」と真っ先に提案するのは「タロウ」のときと同じでやっぱり北斗。ハヤタが止める展開までは同じだが、郷の「勝てばいいんですよ」という声に後押しされる形で最後になるかもしれない変身を決意する4人。横並びで歩いてくるシーンからおのおの変身していくくだりは鳥肌ものだった。

 上記のシーンに限らず、要所を押さえるように流れる、「ウルトラ六兄弟」や往年のBGMのアレンジ曲は、これまたオールドファンのツボつきまくり。

 復活したUキラーザウルスに対してゾフィーとタロウを加えた7人が画面を縦横無尽に飛び回るシーンでは、板野サーカスがオーバーブースト。編集でうまくつないでいるが、やはり実物のスーツとゲームみたいなCGの違和感が最後までぬぐえなかったのは少々残念。タロウがストリウム光線を放つ前の「溜め」を再現しているが、「これがCG作画でなかったら」、「タロウの声が篠田氏だったら」と思ってしまうのは高望みか。

 なんだかんだで難敵を破って、神戸を後にするミライ。さりげなく北斗がTAC時代の「二本指を立てての敬礼」を送っているのが心憎い。徹頭徹尾北斗のキャラクターが立ちまくりだったのが、第二期ウルトラの洗礼を幼少期にたっぷり浴びた人間にはなんだかうれしい。……とか言いながらも戦闘シーンではセブンばかりに注目していたのを白状しておく。やっぱりカッコいいよ、セブン。

 見終わって感じた印象は「この作品のメインターゲットは、今『メビウス』を見ている子供たちよりも、その親たちだ」ということ(なにせGUYSの面々はほとんど出番がないし)。おれと同年代の人にとっては夢のような映画に仕上がっていると思う。

 ところで、公開前に流れていた「ゾフィーの人間体の登場予定」の話は、いつ立ち消えになったんだ? 楽しみにしてたのに。

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ロング・グッナイ

 ファンや関係者から「ガベさん」の愛称で親しまれた、元声優の曽我部和恭さんの訃報を知った。享年58。

 人によってガベさんの代表作は異なると思うが、おれはJ9シリーズのリーダー格のキャラクターが真っ先に思い浮かぶ。アイザックもブルースも頭の切れるキャラクターでありながら、一面ではちゃんとユーモアを解する人間味あふれる描写がなされていた(間に挟まるシュテッケンにはちょっとそういった面がなかったが)。ブルースは別方面にも切れていたような気がしないでもないけど。

 2001年春に発売された「スーパーロボット大戦α外伝」をプレイして、「ブライガーが出てきたのに、キッドはともかくなんでアイザックの声まで違うんだ?」と思った人は少なくなからずいたのではないだろうか。声の衰えを理由に2000年いっぱいで声優業から引退したとのことだから、ゲームの仕事のオファーがあったときも、当時のような声が出せないことからお断りになったのであろう。

 ガベさんに限らず、今年はなじみの深い名前の人たちの訃報がやけに多い。そんな報に接するたびに、ガベさんがファーストガンダムで演じたワッケインの有名な台詞(TV版第4話)を想起せずにはいられない。

「我々は学ぶべき人々を次々と失っていく……寒い時代だと思わんか」

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2006.09.19

飲酒運転、どうすりゃなくなる?

 8月に福岡市職員が起こした飲酒運転に起因する交通死亡事故以来、マスコミは連日のように飲酒運転取り締まりのニュースを伝えている。罰則強化を求める声も多いようだが、本当にそれで飲酒運転による死亡事故が減るかどうかは正直なところ疑問に思う。

 公共交通機関による足が十分にある都市部ならともかく、日頃の足として車を使う地方では酒気帯び運転は半ば黙認されている格好になっている。酒を出す店に当然のように駐車場があり、職場の飲み会などでは多くの出席者が車で参集する。店側でも運転するしないなど確認せずに注文通りに酒を持ってくる。そしてほどよく酔っぱらった連中がハンドルを握って、帰途に就くなり二次会に向かうなりするのである。つまるところ、運転者の側に「バレなきゃいい」とか「そんなに飲んでないし」と、罪の意識が欠落しているのだ。

 警察側もドライバーだけでなく、酒を出す店に対する指導と取り締まる必要が生じてくるが、これにしても限度がある。毎晩交通課の警官を総動員させて飲酒運転の検問をやるわけにはいかないのだから。こうなると、もはや人間の良心に期待はできないのではないだろうか。

 ……などと思っていたら、nikkeibp.jpに「ボルボ、飲んでいるとエンジンがかからない飲酒運転防止システムを開発」のニュースを見かけた。記事によると、

シートベルトに酒気検知器が備え付けてあり、運転する前に、これに息を吹き込んでアルコール濃度を測定する。検知器の値がマイナスを示し、かつシートベルトが締まってないとエンジンが始動せず、酔っていては運転できないようにする。

 すべての車にこのシステムを導入するレベルまで徹底的に対策しないと、飲酒運転というやつは撲滅できないのかもしれない。

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2006.09.15

縁は異なもの味なもの

 タイトルの成句を辞書で引くと、こう書いてある。

男女、特に夫婦の縁というものはどこでどう結びつくか、不思議でおもしろいものである。

 これを地でいくような話が、2ちゃんねるの懐かしアニメ板「機動武闘伝Gガンダム 参」にあった(強調部は引用者による)。

48:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/13(水) 22:18:17 ???
 フハハハハ!

 遂にDVD全巻大人買いしちまったぜ!!
 孫の代まで伝えてみせるぜフハハハハハ!!

 


 …その前に嫁探しですかそうですか…orz


54:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 15:09:43 ???
 >>48
 GガンDVDボックスを貸してあげたことがきっかけで嫁を得た俺が通りますよw


 55:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 15:25:41 ???
 >>54
 やっぱりプロポーズは「お前が好きだッ!お前が欲しいィィィッ!!」って絶叫したの?


 56:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 15:32:46 ???
 >>55
 それが、引くだろうと思ってしなかったら後でしてほしかった事が発覚したorz
 オレは相手の気持も察してやれない不器用な男だ…


 57:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 16:02:34 ???
 >>56
 拳で語りあえばよかったんだよ


 58:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 16:12:52 ???
 >>56
 だあああからお前は、馬鹿なのだああああ!!!


 59:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 16:50:04 ???
 甘い! 甘いぞ>>56!!


 60:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 16:56:57 ???
 >>56
 ヘイ、ジャパニーズ!なーにやってやがる!!!


 61:56[sage] 2006/09/14(木) 17:33:50 ???
 うはwwwすげー責められてるwwwごめんな皆…

 う、うそだーーーー!!!おれはまだ戦える!結婚してからでもプロポーズできるんだぁぁぁぁ!!!



 orz


 62:名無しか・・・何もかも皆懐かしい[sage] 2006/09/14(木) 18:38:23 ???
 普段からの言動がそっちよりならたぶん大丈夫だろうが
 プロポーズで引かれるとよぎったらさすがに恐れて出来ないだろw

 いやはや、54氏(56氏)の嫁さんも相当に業の深い御仁のようである。「アニメのDVDの貸し借りが縁で結婚」ってのも凄い話だ。

 共通のアニメが趣味の恋人を持っているそこのあなた(って、そういう人がこのブログ読むのか?)、相手がアニメと同じ台詞でプロポーズしてきたら応じますか? それとも引きますか? 62氏が指摘するように、普段の言動と作品のノリにもよるんだろうけど。

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教育改革の悪夢

 次期首相の最有力候補である安倍晋三官房長官の「教育改革」とやらに、琉球大学で教鞭を執っている前野昌弘さんがご立腹である(ご本人は「笑え」と記しているが、内心では相当アタマに来ているとお見受けする)。

 産経Web【教育を考える】で、側近という名の手下連中が安倍官房長官の妄言を披露しているのだが、これがまさに「木を見て森を見ず」を地でいくような内容なのである。往々にして頭でっかちの議員どもに案を出させると、問題の最前線にいる人たちからすると「寝言を抜かすのは寝てからにしろ」というものが出来上がってくるものだが、ここに挙がっている「教育改革」とやらの内容は、寝言を大書して落款まで押したような代物である。

 おれが怒るべき点は前野さんが先に怒っているので、それはその道のプロに任せるとして、どうにも首をかしげたくなるのが、これ。

例えば、子供たちに、1人で生きているのではなく、社会みんなで助け合って生きているのだと実体験してもらうために、奉仕活動、ボランティア活動を必修化しようという案がある。

 この人たちは辞書を引いたことがあるのだろうか? おれの手元にある国語辞典で「ボランティア」を引くと、こう出ている。

ボランティア <volunteer 志願者> 公共福祉事業に自分から進んで技能や労力を無償で提供する人。

 ……強制してやらされる作業を「ボランティア」とは言わねえだろ。

 こんな義務教育をちゃんと受けてきたかどうか怪しいやつが次の首相になるのかと思うと、現場の教育関係者諸氏は暗澹たる気持ちになるに違いない。現場(前野さん)の本音は大きく強調された一文と、文末に小さく書かれた一文に集約されている。ウクレレを手にした牧伸二が歌い出しそうである。

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2006.09.11

「みちゃったらバトン~オタク編」を試す

 なにか書きたい、しかし今ひとつ手頃なネタがない。そんなときにブロガーが飛びつくもの、それは道端に放りだれている「バトン」。

 以前に狩人さんのところで見かけて「あ、やろうかな」と思っていながらも、そういうときに限ってなぜかネタに困らなかったりしてほったらかしにしていた、「みちゃったらバトン~オタク編」。おや、気が付いたらFear ウルフさんがネタにしているではないか。自分でも忘れていた宿題を発掘してしまったような感覚になって、手を付けてみることにする。一度履いたら死ぬまで踊り続ける呪いのかかったダンスシューズというか、血を吐きながら続ける悲しいマラソンというか。引用元に曰く、

ルール:見た人はやる絶対!そこの貴方達全員やりなさぁい!!

 ……とのことだが、まあ拾いたい人、ネタに困ってる人は随意お持ち帰りを。拾い食いで腹をこわしても責任は取らないが。

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2006.09.09

水で薄めたルパン三世

 例年通りであれば7月末頃には放映される「ルパン三世」のTVスペシャルが放映になった。今年も例によってリアルタイムでは見ないで、録画して視聴した。理由はふたつ。ひとつはNHKの衛星放送で濃ゆい鉄っちゃんがぞろぞろ出てくる番組と放送時間がかぶっていたこと。もうひとつはただでさえダラダラと長く感じる本編を余計に長くするCMをすっ飛ばして見るためである。ウェイトは後者の方が重い。

 一事が万事で、「今年もハズレなんだろうなあ」という姿勢で見始めた。

 クリカンが本編中で本職の物真似を披露するのと、バーで大野雄二似のピアニストが出てくるのはいつの間にお約束になったんだろう。作ってる側は「これ面白いでしょ?」というつもりでやっているのかもしれないが、毎年見ているこちらからするとワンパターンの芸をずーっと見せられているようで、ある種不快でさえある。それと「ゲストで出てくる次元の昔の仕事仲間」って設定も濫用されてないか?

 また、今回脚本を担当した柏原寛司は毎度毎度五ェ門をウケ狙いのポジションに置く悪い癖がある。元々時代の流れから置いていかれたようなキャラクターだから、ちょっといじれば安易に笑いが取れる。「またつまらぬものを斬ってしまった」って言わせりゃキャラが立つってもんでもあるまいに。

 ストーリーも行き当たりばったりで、冒頭から意味ありげに出てきたチンピラ風の敵側キャラは終わりの方でギャグマンガみたな退場の仕方をするわ、本筋のオチは取って付けたみたいだわと、誉めるところはほとんどなかった。「去年のよりはマシだった」というのがせいぜいか。比較対象のレベルが低すぎるけど。かつてのTVシリーズではこの程度の内容を30分枠(もしくは前後編)でやっていた。やはり原液を水で薄めたような印象はぬぐえない。

 細かいところにツッコミを入れると、去年の作品同様にデジタル彩色がどうも目に優しくない(見ているうちに慣れてはきたが)。今のご時世、セル画を手作業で塗っているのは「サザエさん」だけと聞くが、「ルパン」の製作現場では技法が定着していないのだろうか。

 それから、「金曜ロードショー」の枠では毎週やっているのであろうが、耳障りなだけで意味のない坂上みきの下手な前説みたいな内容紹介、あれは無用。聞きたくなければ3分遅れで見始めればいいのだが。

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2006.09.07

ナイフと刑法

 つい最近自らが作画を担当した漫画が実写映画化され、秋の改編期からはアニメも放映される漫画家が銃刀法(正確には「銃砲刀剣類所持等取締法」。これを書くに当たって検索して初めて知った)違反で逮捕された。YOMIURI ONLINEの記事から抜粋する。

6日未明、東京都練馬区大泉町の外環道大泉ジャンクション近くの都道で乗用車を運転中、片方のライトが切れていたため、パトロール中の同署員が職務質問したところ、助手席のコンソールボックスの中から、ケースに入っていない長さ8・6センチメートルのアーミーナイフが見つかり、現行犯逮捕された。銃刀法では正当な理由なく刃渡り6センチを超える刃物を携帯することを禁じている。

 読売では「長さ」としか表記していないが、朝日では「刃渡り8.6センチ」と表記している。一般に「アーミーナイフ」というと、ビクトリノックス社などが生産している、いわゆる「十徳ナイフ」と同義のように考えられる(実際にGoogleで「アーミーナイフ」を検索すると、この種のナイフに関して記述されたWikipediaの記事が真っ先にヒットした)が、本当にこれなのだろうか?

 であれば「ケースに入って」いること自体おかしいし、手元にある同じような型のナイフのラージブレード(2種類ある刃のうち大きい方)を測ってみたら約7センチしかなかった。問題のナイフはアーミーナイフにしてはちょっと長くないか? 映像で見ていないので断言できないが、「本当は別種のナイフなのに、記者の取材不足のせいでアーミーナイフと呼んでいる」ということはないのだろうか?

 銃刀法で規制の対象になる刃物類は「刀剣類」、「模造刀剣類」、「刃物」の3種類。これらがどう違い、どういう規制がなされているかはこちらのページに詳しいので参照されたし。法律では「刃渡り」とは刀剣類に対して使われる言葉であり、ナイフなどの刃物の場合は「刃体の長さ」という。折りたたみ式でなく、刃体の長さが6センチを超える刃物を携帯すると銃刀法に抵触する(折りたたみ式であれば8センチ以下は対象外)。

 では6センチ以下なら携帯しても大丈夫なのかとなると、今度は軽犯罪法に抵触する可能性がある。この場合「正当な理由」なく刃物を携帯することはサイズの如何を問わずに引っかかる。職務質問してきたおまわりさんを納得させられる理由がないなら持ち歩かないのが賢明のようだ。なにかと便利なんだがなあ。

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2006.09.02

GOJIRA、アメリカに上陸

 タイトルに使った「GOJIRA」はタイプミスではない。1998年に公開された、ローランド・エメリッヒ監督の巨大イグアナがマンハッタンをどたどた走り回る映画のことでもない。1954年公開の本多猪四郎監督の「ゴジラ」のことである。その「ゴジラ」のオリジナル版がようやくアメリカでDVD発売されるという(Sankei Web)。そのタイトルが「GOJIRA」。

 1954年版「ゴジラ」は、アメリカではレイモンド・バー(「弁護士ペリー・メイスン」等で知られる)の出演シーンを追加した上で編集を施した「怪獣王ゴジラ(英題:Godzilla King of the Monsters)」として公開された(アメリカ版の監督はテリー・モース)。

 ただ、この編集というやつが曲者で、視点がレイモンド・バー演ずる新聞記者のスティーブ・マーティンに置かれているためか「ゴジラは水爆実験のために住み処を追われて地上に出現した」という重要なテーマが語られていない。「ゴジラという巨大怪獣が東京に上陸してあちこちを壊しまくって、マーティンの友人である芹沢博士(そういう設定になっている)が発明したオキシジェン・デストロイヤーで退治される」だけの作品になっているのである。従って、ファンには有名な山根博士の「あのゴジラが最後の1匹だとは思えない」以降の台詞もばっさり切られている。

 アメリカでのオリジナル版DVD発売にあたり、Sankei Webで取材に応じたカンザス大のウィリアム・ツツイ教授は語る。

 ツツイ教授によれば、ゴジラは見る人に、核開発の行き着く先や、科学万能に対する自然の復讐(ふくしゅう)などと映り、そこに独特のこわさがある。同教授はまた、「東京を破壊するゴジラは当時の日本人には第二次大戦の恐怖とも重なったことだろう」と語る。

 このコメントを読んで、「アメリカにも元祖『ゴジラ』のテーマを理解している人がいるじゃないか」と安心した。世界で唯一実戦で核兵器を使ってしまった国の人たちにはしっかり見てもらいたい。特にホワイトハウスでふんぞり返って時折バカな発言をしている人あたりには。

 ローマ字をそのままタイプしたような「GOJIRA」の表記はちょっといただけないが、名前の出自が大戸島の伝説の怪獣「呉爾羅」に由来することを考えると、妥当な処置なのかもしれない。

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