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2006.09.09

水で薄めたルパン三世

 例年通りであれば7月末頃には放映される「ルパン三世」のTVスペシャルが放映になった。今年も例によってリアルタイムでは見ないで、録画して視聴した。理由はふたつ。ひとつはNHKの衛星放送で濃ゆい鉄っちゃんがぞろぞろ出てくる番組と放送時間がかぶっていたこと。もうひとつはただでさえダラダラと長く感じる本編を余計に長くするCMをすっ飛ばして見るためである。ウェイトは後者の方が重い。

 一事が万事で、「今年もハズレなんだろうなあ」という姿勢で見始めた。

 クリカンが本編中で本職の物真似を披露するのと、バーで大野雄二似のピアニストが出てくるのはいつの間にお約束になったんだろう。作ってる側は「これ面白いでしょ?」というつもりでやっているのかもしれないが、毎年見ているこちらからするとワンパターンの芸をずーっと見せられているようで、ある種不快でさえある。それと「ゲストで出てくる次元の昔の仕事仲間」って設定も濫用されてないか?

 また、今回脚本を担当した柏原寛司は毎度毎度五ェ門をウケ狙いのポジションに置く悪い癖がある。元々時代の流れから置いていかれたようなキャラクターだから、ちょっといじれば安易に笑いが取れる。「またつまらぬものを斬ってしまった」って言わせりゃキャラが立つってもんでもあるまいに。

 ストーリーも行き当たりばったりで、冒頭から意味ありげに出てきたチンピラ風の敵側キャラは終わりの方でギャグマンガみたな退場の仕方をするわ、本筋のオチは取って付けたみたいだわと、誉めるところはほとんどなかった。「去年のよりはマシだった」というのがせいぜいか。比較対象のレベルが低すぎるけど。かつてのTVシリーズではこの程度の内容を30分枠(もしくは前後編)でやっていた。やはり原液を水で薄めたような印象はぬぐえない。

 細かいところにツッコミを入れると、去年の作品同様にデジタル彩色がどうも目に優しくない(見ているうちに慣れてはきたが)。今のご時世、セル画を手作業で塗っているのは「サザエさん」だけと聞くが、「ルパン」の製作現場では技法が定着していないのだろうか。

 それから、「金曜ロードショー」の枠では毎週やっているのであろうが、耳障りなだけで意味のない坂上みきの下手な前説みたいな内容紹介、あれは無用。聞きたくなければ3分遅れで見始めればいいのだが。

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