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2007.06.29

「だが、今は去っていく」

 声優でありナレーターでもあった中江真司氏が28日に亡くなった。享年72。

 近年ではすっかり「『トリビアの泉』のナレーター」という肩書が板に付いていたように思うが、「冒険王ビィト」や「金色のコルダ」などアニメ声優としても活動していたことを知ったのはWikipediaで中江氏の記事を検索してである。

 それでも、おれの世代からすればやはり仮面ライダーシリーズでのナレーションの印象が強烈に残る。カラオケで「レッツゴー!! ライダーキック」を歌ったときに、後奏にぴったり収まるように「仮面ライダー・本郷猛は改造人間である。…」のナレーションを入れて悦に入った特撮ファンは少なくないだろう。そういえば21世紀の初日に出かけたカラオケで、V3のオープニングでこれやったっけ。

 独特の語り口には、いつどこで聞いても中江氏と分かる個性が光っていた。ウルトラセブンのパチンコ台のCMではメトロン星人の声を往時と変わらない名調子で当てていたし、DSのソフトのCMでも「トリビア」ばりのシュールな雰囲気を醸し出していた。

 つい3ヶ月前に小林恭治氏の訃報を聞かされたばかりだというのに、中江氏の訃報まで聞かされるとは思ってもいなかった。名ナレーターの魂の安らかならんことを。

「平和と正義の7人の戦士、仮面ライダー。彼らは、地上に悪のある限り、その勇姿を現すに違いない。だが、今は去っていく。さようなら、仮面ライダーよ。さようなら」(「仮面ライダーストロンガー」最終話より)

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38年目の狂わせ屋

 山口県光市で起きた母子殺害事件の差し戻し控訴審で、被告人の口から発せられた突拍子もない発言が世間を騒がせている。一審・二審で殺意を認めたはずの被告人は、言うに事欠いてこうのたまった。asahi.comより。

 元少年は、夕夏ちゃんが泣きやまないので、「お母さんをあやめた自責の行為」として、ズボンのポケットにあった「剣道の小手のひも」を使って自らの左手を締めたと語り、夕夏ちゃんの首を絞めた認識はなかったとした。亡くなった夕夏ちゃんを押し入れの天袋に入れた理由は「4次元ポケットでドラえもんが何とかしてくれると思った」と話した。

 元少年は一・二審で2人への殺意を認めていた。検察側が反対尋問で、供述が変化している点について聞くと「記憶を精査した」と述べた。

 おいおい、お前は被害者を「殺したい」と思ったことを認めたんだろう? 今になって精神異常を主張する気か? この発言を受けて、冬樹蛉さんがこうコメントしている。

 「ドラえもんが何とかしてくれる」ときたか。いや、こりゃすごいね。まるで「内面の成熟が遅れた」というオチに持ってゆくために、どこかの創造力のない大人どもが無理やりひねり出したかのような陳腐な臭いがする名台詞である。いや、べつに他意はない。おれにはそう聞こえてしかたがないという、個人的な印象だ。

 冬樹さんのこの記事を読んでおれが思い出したのは、星新一のショートショートの一編「わが子のために」(『おのぞみの結末』に所収)であった。いわゆる「地元の名士」である男の元へ弁護士を名乗る人間がやってきて、男の息子が殺人を犯したことを告げる。そして刑務所送りにならないための「作戦」としてこう語る。

「裁判の時、医師の精神鑑定を受けることになるわけです。その時、簡単に見やぶられては、どうしようもありません。化けの皮がはがれないよう、修業というか、精神異常についての知識を身につけるというか、それが必要なのです。これならいいという時をみはからって、自首させようというのが、わたしの作戦なのです」

 この結果がどうなるかはここでは触れない(知りたい人は探して読んでね)が、光市の母子殺害事件で被告人の弁護団連中がしていることは、これと同じなのではないのだろうか。「人権派」を自任する弁護士が「被告人は精神異常である」と言い立てて刑の減軽を狙うのは常套手段と言っていい。事実、光市の事件で被告人に付いている主任弁護人は、1980年に起きた新宿バス放火事件でも弁護を担当し、6人もの人間を殺した犯人(検察の求刑は死刑)を無期懲役にしていた。後年その犯人は獄中で自殺したが。

 以前「そして殺人者は野に放たれる」を取り上げたときにも引き合いに出したが、38年前に放映された『怪奇大作戦』第24話「狂鬼人間」に登場する“脳波変調機”はどうやら実在するらしい。困ったことに、弁護士バッジを付けてセールスに回る「狂わせ屋」まで存在する。まったくイヤなご時世だ。

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2007.06.27

BSアニメ夜話・ボトムズの巻

 いつの日かと恐れていた、「BSアニメ夜話」でまさかの『ボトムズ』。端的に言って、ガンダムと比べてしまうと微妙な知名度であるだけにどんな取り上げられ方をされるのか心配して見た。

 昨年『ヤッターマン』を取り上げたときには相当にくさしたものだったが、今回はくさす気にもなれなかった。当時見ていなかったと抜かす「自称オタキング」にしたり顔で『ボトムズ』を語ってもらいたくないものだ。こちとらリアルタイムで見てたんだ。司会の里匠アナの方がよっぽど思い入れを語っていたのではないか?

 録画したものを編集したためか、番組の進行は「福井晴敏の発言をサンライズの井上幸一氏が受け、オタキングが茶々を入れる」というスタイルに終始してしまい、コスパ製のTシャツまで着て収録に臨んだはりけ~んず前田は見事に空気化していた。お気の毒に。それでも『ヤッターマン』のときの松村邦洋のように滑ったギャグを連発されるよりはマシだが。

 アニメマエストロのコーナーも「釈迦に説法」な内容で「あー、やっぱりねえ」の域を出るものではなかった。なにより加藤夏希の「こういうのには興味ありませーん」なオーラが出まくりの姿勢がよろしくない。

 教訓。「アニメ夜話」を見るなら「ちょっと興味がある」程度の作品が取り上げられるときだけ見ること。思い入れの強すぎる作品のときに見てはいかん。……この程度のことに気付くまで何回見たんだ、おれ。

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2007.06.22

朝日ソノラマ、店じまいへ

 毎月20日に配信されるはずのメールマガジン「ソノラマ文庫 Monthly Hotline」の号外が21日にやってきた。はて、何事? …と思ったら。

※重要なお知らせ

読者のみなさまへ
                                          2007.06.21
                                          株式会社朝日ソノラマ

当社は9月で店仕舞いします


  長年にわたり朝日ソノラマの本をご愛読いただきありがとうございます。
 さて、当社は9月末日で営業活動を停止します。本日、その旨を記者発表しました。
 1959年9月の創業以来、今年で48年になります。日本初の「音の出る雑誌」を発行するなど、多くの人々に親しまれてきた出版社だと自負しています。最近も、コミックスを中心に、地味ながら手堅い経営をしてきました。
 しかしながら、最近の出版界の状況、当社の経営見通しなど、さまざまな観点から検討の結果、やむなく店仕舞いすることになりました。時代の流れに抗し切れず、誠に残念な結果です。

〔後略〕

 メールマガジンのタイトルに相反して、ソノラマ文庫の新刊は今年1月に「吸血鬼ハンター」シリーズの新刊案内がぽこっと出ただけで、このところソノラマノベルスのアナウンスばかりになっており「ソノラマ、どうしたのかなあ」と思っていたのだった。そうか、店じまいかあ……。

 物心ついた頃には「朝日ソノラマ」という会社の名前はソノシート付絵本のおかげで知っていたし、なじみ深いものでもあった。特撮専門誌の「宇宙船」(2005年に休刊)もあったし、中学生の頃には「クラッシャージョウ」シリーズにはまり、ハンドルの元ネタにも出会い…というわけで、ぶるないという人間の精神構成に多大な影響を与えた出版社であったと言いきってもいいだろう。

 せめてものご奉公をと考え、出て間もない「ウルトラマンメビウス」のムックをアマゾンでポチしたのであった。

 10月以降は朝日新聞社出版本部に出版権が移り、「ソノラマ」のブランド自体は存続されるそうだ。ちょっと寂しくなるけど、今までありがとう、朝日ソノラマ。

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2007.06.19

「意外とありがちバトン」を試す

 ネタに困ったときにはバトンネタ。Fear ウルフさんのところから拝借、「意外とありがちバトン」。

1. とんがりコーンを指にはめたことがある。
とりあえず10本全部にはめて「魔法使いのばあさんの指みたいだなー」と思ったことはある。指ごとかじったことはない。

2. バームクーヘンをはがす。
あの形がそういう衝動に走らせるんだよねえ。あと輪切りになったロールケーキとか。

3. 扇風機の前であーーーって言う。
普通やるよなあ?

4. ポッキーのチョコの部分だけを舐めとる。
たいていの場合は舐めきる前に飽きる。どうせきれいには舐めきれないし。

5. 全校生徒の前でバンド演奏という妄想。
小学校時代、なんだか分からんうちに合唱団に組み込まれてて、どこかのコンクールで歌ったことならある。結果は記憶にない。

6. 自分の写メを何度も撮って、自分が一番カッコ良く、可愛いく写る角度を研究する。
そこまでナルシストじゃないなあ。

7. 歩いてるとき余計なこと考えて足がグキッてなる。
日頃の歩き方が内股気味のせいか、考え事をしていなくてもやっちまうことがある。

8. カップ焼きそばを作ろうとしたが、お湯を入れる前にソースを入れた。
未遂はある(ソースの袋を切ったところで気が付いた)。からしマヨの袋が入ったままお湯を入れてしまったとか、かやくを入れ忘れて「素焼きそば」にしてしまったことはある。
カップ焼きそばでの最大の失敗は「ボリューム2倍」というやつに挑戦したことかな。あれは食ってるうちに飽きてきた。やはり大盛りは1.5倍程度のボリュームが適当らしい。

9. 自転車に乗ってる時ペダルを踏み外して空転したペダルがひざの裏にヒットする。
やった…かなあ?

10. 部屋の電気のひもを使ってボクシング。
そんなことして喜んでた時期がおれにもありました。

11. 鏡をみて、「自分はカッコぃぃ、カワィィ」とか思うけど、それは光や角度の問題で町の外でふとガラスに映った自分を見て落ち込む。
「見て落ちこむ」ほど自分の外見に関しては理想と現実の間にギャップはない。 どーせこんなツラですよ、ケッ。

12. 自分の声を録音して聞いて、死にたくなる。
イヤだよねえ、自分の声を聞くのは。昔ラジオドラマみたいなものを大マジで作ったことがあったけど、それを吹き込んだテープが今目の前にポンと出されたら、ホーム先端付近、踏切、跨線橋等から軽はずみな行動に走りそう。

13. 深夜にやっている映画を勝手にエロだと勘違いして夜更かしして後悔する。
それはない。

14. 街中で考え事してたら、他の人に聞かれてんじゃと思い「聞いてんだろ?」と、意味不明なテレパシーを送る。
それもない。

15. 向かってくる歩行者をかわし損ねて、フェイントのかけ合いみたいになる。
なぜか知らんが、おれがよけようとする方向に反対側の人が向かってくるんだ。 

16. 全部でいくつ当てはまりましたか?
9個。

17. バトンを渡したい人
ネタにお困りの方、ご随意にお持ち帰りください。

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2007.06.13

無礼者ッ!

 人の名前を間違えるというのは、とっても失礼なことであると思う。こういったブログなどで間違えるのも相当に失礼だが、書物として残るもので間違えるのは言語道断である。

 中学生の時に卒業アルバムの編集委員を押し付けられたことがあったが、その卒業アルバムの顧問の教師に思いっきり名前を誤表記されて憤慨したものである。卒業式当日に遠回しに文句を付けたら、謝るどころか「そりゃいい思い出になったなあ」などと抜かされて「なにがいい思い出だ、ふざけんなこのハゲ!」と怒りの電流がほとばしった。以来、こと人の名前を読み書きするときには気を遣うようになった。

 ここで問題。あなたは以下の人名を正確に書けるだろうか? できればPCなどを使わずに手書きしてみてほしい。1問目とそれ以降のギャップが激しいが、あまり気にしないように。

Q1. 2007年6月1日現在の内閣総理大臣
Q2. 「機動戦士ガンダム」でセイラ・マスを演じた声優
Q3. 同作品でララァ・スンを演じた声優
Q4. 「装甲騎兵ボトムズ」でキリコ・キュービィを演じた声優
Q5. 「吸血鬼ハンターD」や「魔界都市ブルース」のシリーズを書いている小説家

 では答え合わせ(敬称略)。

A1. 安倍晋三
A2. 井上瑤
A3. 潘恵子
A4. 郷田ほづみ
A5. 菊地秀行

 1問目。「小泉純一郎」などと答えた人は論外である(そういう人はもうちょっとニュースを見た方がいい)。手書きした人の中には、間違って「安倍三」と書いてしまった人もいるかもしれない。「あべ」という苗字には漢字の組み合わせのパターンが何種類もあるので、「どの『あべ』だっけ?」と迷うことが多々ある。政治家として支持する・支持しないはともかく、自分が住んでいる国の行政の最高責任者の名前くらいは書けないと、ねえ。

 2問目。びっくりするほど多いのが「井上」と誤記するケース。このパターンで間違えた人は、名前の読みも間違えている。この人は「いのうえ・よう」であって「いのうえ・はるか」ではない。

 3問目。これまたムックの類での「恵子」の誤表記が目立つ。くさかんむりは余計だ。

 4問目。苗字はともかく、名前を「ほみ」と間違えるケース多数。「ウルトラマンティガ」にゲスト出演したときもオープニングクレジットで間違えられていた。失敬な。

 5問目。おそらくは日本中の「菊地」姓の人が「菊」と間違えられて、「さんずいじゃねえ、土偏だ!」と憤った経験があるのではないだろうか。逆もまたしかりなのだが。

 自分のプロフィールのページなどで、「好きな小説」とか「好きな作家」として挙げている名前が間違っているのを見かけることがある。そういうものを見るたびに「好きなんだったら間違えるなよ」とおれは内心で舌打ちする。そこんところ分かってらっしゃいますか、「僕たちの好きな~」というタイトルのムックをいくつも出している出版社の方々? あなた方の会社が出すムックにはこの種の凡ミスが多いですよ。

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2007.06.09

時効管理課、茨城へ

 週末のお楽しみだった「帰ってきた時効警察」も最終回を迎えた。「あれはドラマではなくコントではないのか」という批判もあるだろうが、おれは今回のシリーズも楽しませてもらった。

 その最終回、レギュラー陣が「あーッ!」と言うシーンが多かったように思うが、リアルタイムで見ていたおれがもっとも「あーッ!」となったのは時効管理課の面々が列車で移動するシーンであった。ドラマに鉄道が出てくると「これ、どこの路線だ?」と気にするのはテツな人の習性だと思うが、さすがに見慣れた車輌が画面に映れば、あまりあちこち乗り歩かない人間でもピンと来る。「あーッ! 茨交湊線だーッ!」。

 遅れてきた三日月と霧山が落ち合ったのは、画面に映っていた時刻表から那珂湊駅と判明した(思わず時刻表と付き合わせて確認したおれも相当に物好きである)。昨年公開の映画「フラガール」でもロケが行われた駅である。日頃乗らない路線なので、十文字が乗り遅れた駅がどこかまでは分からなかったが、沿線住民の人は一発で分かったんだろうなあ。

 その気になれば第3シリーズも作れそうなので、製作の気運が高まったら作ってほしいと思う。無理にとは言わないから。

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2007.06.04

遙か彼方の光にむけて

 作曲家でピアニストの羽田健太郎さんが2日に亡くなった。享年58。

 行年が早すぎることもさることながら、癌などというものと縁のなさそうな方だっただけに受けた衝撃は大きい(Wikipediaの記事によればだいぶ前から体調を崩しておられたようだが)。

 ハネケンさんといえば、すぎやまこういち氏御用達のピアニストでもあり、世界で初めて「ウィザードリィ」に音楽をつけた人でもある(アルバム「We Love Wizardry」収録の『地下迷宮』のアレンジは怖すぎ)。個人的には1992年9月に聞きに行った「オーケストラによるゲーム音楽コンサート2」ですぎやま氏と漫才さながらのMCを担当していた姿も忘れがたい。

 劇伴を担当されると、いささか大仰に(悪く言えばクサく)聞こえる曲を書く作曲家であった印象を受ける。アニメでは代表作と言えるであろう「マクロス」がそうであったし、中盤から参加した「ドラグナー」でもシリーズの最初から参加していた渡辺俊幸氏とは作風が異なるので、作中で流れると「ああ、これはハネケンさんの曲だな」と分かったものだった。だからといって不当に低く評価する気はないのだが。

 タイトルに引用した「マクロス」のエンディング曲『ランナー』は、ボーカルを担当した藤原誠氏の声とも相まって、しっとりとした名曲になった。作品としてはあまり好きではない「マクロス」だが、この曲は大好きだった。

 天国では晩年やめていたというお酒を楽しんでくださいね。謹んで哀悼の意を表します。

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2007.06.02

ガンダムは何処へ行く

 はあ、またやるんですか、新作のガンダム。「SEED」の劇場公開もあることだし、制作サイドはとにかく少しでも宣伝媒体を増やしたいわけですな。すでに公式サイトも立ち上がっているようで。タイトルロゴがカッコ悪いなあ。

 それにしても、だ。「OO」と書いて「ダブルオー」と読ませるタイトル(今度のガンダムはボディの真ん中が透明なのか?)とか、「戦争行為に武力介入する」(どこの獣装機攻ですか?)とか、どこかで聞いたようなコンセプトが目立つのは気のせいじゃないと思うんだが……。「戦争行為に武力介入する」ってのも、字面だけ見ると相当にヘンだ。さながら「自殺なんかする不届き者は片端から捕まえて死刑にしてしまえ」と言っているのと同義に思えてしまう。

 再来年の放映開始30周年を間近に控えて、ガンダムは何処へ行こうとしているのだろう。なんかもう、どうでもいいような気分になってきてるんだけど。

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2007.06.01

文字通り「大人げない」事件

 資本主義経済というやつは需要と供給のバランスの上に成り立っている。このバランスが崩れた場合、特に供給の側が不足すると、こんな笑うに笑えない事件が起きる。「小学6年生からゲーム機脅しとる 30歳男、容疑で逮捕」(asahi.com)。

 小学生から人気ゲーム機の「ニンテンドーDSライト」を脅し取ったとして、埼玉県警行田署は1日、同県行田市桜町1丁目、無職斎藤高幸容疑者(30)を恐喝の疑いで逮捕した。斎藤容疑者は容疑を否認している。

 まったく、いい歳こいてなにをやっているのだ、この犯人は。記事の後段に事件の経緯が載っている。

 調べでは、斎藤容疑者は5月5日午後3時40分ごろ、自宅近くの橋の下で、ゲーム機で遊んでいた同市の小学6年の男児(11)2人に「貸せ。ぶん殴るぞ」などと因縁をつけ、DSライト2台(2万8000円相当)を脅し取った疑い。

 いやはや、いい大人のすることじゃありませんな、これは。ほとんど不良学生のカツアゲである。

 このニュースにある種のデジャヴを覚える人も少なくないのではあるまいか。そう、1988年2月のドラクエIII(ファミコン版)発売に端を発する一連の騒動。発売日が平日だったために学校をサボって店に並んだやつ、購入資金を得るために恐喝に走ったやつ、そしてゲームそのものを他者から強奪したやつ……。当時はそうした事件が相次ぎ、社会問題として取り上げられるに至った。

 ドラクエIII発売当時、今回の事件を起こした犯人は被害者の少年たちと同じ歳。案外被害に遭ったりした口なのだろうか? いずれにしても人のものをかっぱらうのはいけないことなのだが。

 半導体不足のせいでDSのハードはいまだに品薄と聞く。この事件の模倣犯が出ないことを切に願う。

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