二十世紀はバイバイ 何だかんだにサンキュー
作詞家の阿久悠氏が亡くなった。享年71。
つい先日NHKを見ていたら、半田健人がますだおかだに歌謡曲のうんちくを語る番組に「解説者」として出演していたのを見たばかりだったので、この訃報には驚いた。その番組での阿久氏は顔色も悪く、ずいぶんやつれた印象を受けたので「どこか悪いのでは?」とも思ってはいたのだが。
阿久氏というと、1970年代の歌謡曲(このころはJ-POPなどというスカしたフレーズは存在しなかった)の作詞家を代表する人物であった。Wikipediaを見てみても綺羅星の如くヒット曲のタイトルが並んでいる。守備範囲は歌謡曲にとどまらず、およそ歌詞の付いている曲であれば、それこそ「適当に石を投げれば当たる」くらい数多くのジャンルの曲に詞を提供している(アニメソングや校歌なども)。その数は5000を越えるというから恐れ入る。
で、訃報に触れるにあたってタイトルにはどの曲から歌詞を拝借するか悩んだ結果、大多数のアニメファンが挙げるであろう『ヤマト』は敢えてはずし、氏が手がけたアニメソングとしてはリストの終わりの方に記載されるであろう『はれときどきぶた』3代目のオープニング「BOO ~おなかが空くほど笑ってみたい~」から感謝の意を込めて引っ張ってみた。
阿久さん、何だかんだにありがとうございました。ゆっくりお休みください。
8月2日追記:冒頭で触れた番組は5月に収録されたという記事(デイリースポーツ)を読んだ。体調の悪化はそのすぐ後であったようだ。
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コメント
お久しぶりです、Gです。
エキブロのサーバがまだ完全でないため
Gのトラバの反映が大変遅れまして
確認できないまま出かけました。
ここにも書き込みしても弾かれてしまい
コメントもかなり遅れてすみません。
トラバも頂きありがとうございます。
そうだったんですか・・・そんなに顔色が・・。
悪友と名を付ける、しゃれっ気のある方だけに
ちょっと訃報にはなんというか
Gの気持ちが付いていけませんでした。
今頃、阿久さんは河島さんと
久しぶりに酒を飲んでるのかもしれません。
時代おくれの男になりたいGでした・・・合掌
投稿: gun_gun_G | 2007.09.01 23:30
ちょうどGさんのコメントを拝見する直前に、阿久さん最後の出演番組の再放送をちょっと見てました。やはりどう見ても病人のお顔でした…。声はお元気そうでもあったのですが。
このところ、ちょこちょこ小賢しいトラックバックやコメントのスパムが投稿されることが多いもので、一部の言葉を含むものをNGにさせてもらっています。よっぽど自分の懐を肥やすことにご執心でなければ弾かれないよう、フレーズは考えているつもりなのですが…。
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「時代おくれ」は河島英五さんの声がとても詞にマッチした名曲ですね。あの歌声の説得力にはただならぬものがあります。オリジナルの歌を聴いてしまうと、「自分は『時代おくれの男』にはなれねえ」と思わず悟ってしまいます。
投稿: ぶるない | 2007.09.02 03:07