最初から最後まで茨城県庁だぜ!
電王とゲキレンジャーの映画を見てきた。時間帯は昨年とほとんど同じだったのだが、お客の入りは今年の方がちょい多め。なんか腐女子系列っぽいグループもちらほら。中にはウラタロスに釣られちゃったらしい女性ファン(黒縁メガネに青いウィッグを着けた、見ていて少々イタイタしい外見)もいたりして、改めて電王のファン層の広さを思い知ったりした。限定版のパンフも公開から4日目なのに早々に売り切れてたし。
―以下、ネタを割りまくっているので見ていない人は注意されたし―
前座その1、電影版ゲキレンジャー。「香港ロケ」が売りのひとつだったはずだが、「ここ香港で撮りましたあ!」というシーンがエンディングくらいにしかないというのはどういうことなのか。セット内のシーンがほとんどだし、名乗りもいつもの岩場だし。
香港には中国への返還を翌年に控えた1996年に行ってきたが、期せずして確認してしまったのは「ゴジラVSデストロイア」での香港ロケが観光地を回るだけの「手抜き」としか言いようのないロケだったこと。「あー、あのカットはここから撮ったのね」というのが観光地めぐりをしていて気付いてしまうようでは程度が知れる。「VSデストロイア」の場合、ゴジラの香港襲撃はついでみたいなものだから笑って許せもするが、ゲキレンジャーが香港ロケをタイトルにまで入れておいてあの内容なのは、ロケ地である香港に失礼なのではあるまいか。
前座その2、モモタロスのなつやすみ。…笑うところはどこですか? それこそ「モモタロス人気あるみたいなんで作ってみました」という雰囲気が全編に漂う、良くも悪くも看板に偽りない「おまけ」。
で、モモタロスに言わせれば「前振り」になるであろう2本を見た後で「俺、誕生!」突入。
おー、ジュエリーホープ、外見だけじゃなくて屋内まで茨城県庁でロケしとる(U良太郎とK良太郎の登場シーンも県庁の敷地内。結構広いのだ)。先日のテレビ放映分でずいぶんと映画の方のシーンも見せられてしまったので新鮮味が足りなかったりするが、それでもきっちり見せ場として用意されているので十分OK。
石室コマンダー牙王と配下のイマジン連中の個性が今ひとつ弱い印象(ウィングフォームの出番も「劇場版限定」の割にあっけない)もあったが、モモタロスたち4バカがドタバタ暴れ回るのを見る映画と割り切れば(いや、割り切らなくても)十分楽しめた。長石監督も「深く考えないで見てね」という趣旨のコメントをしてたし。
案外劇場版での最大の見ものは、小太郎が変身するミニ電王かも知れん。変身前の溝口琢矢くんが自らスーツを着て立ち回りまで演じているが、「俺、参上!」のポーズはかなり堂に入ったものだったと思う。ホント、ここ数年の子役の演技レベルは間違いなく上がっているなあ。1970年代あたりにゲストで出ていた子役とは雲泥の差があるぞ(当時の方々には失礼だが)。
昨年かなりガッカリさせられた分、今年は存分に楽しめた。できればメイキングやらディレクターズカット版やらいろいろ舞台裏も見てみたい気持ちにしてくれる、楽しい映画であった。
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