砕け散るまでそば粉と戦う
大晦日恒例の年越しそば。一部地域を除いてほぼ全国的に食べられているものであろう。その年越しそばを自宅で打って食する家庭はどのくらいあるのだろう。今年、我が家がその中の1軒に仲間入りした。
話は1週間前に遡る。世間的にはクリスチャンもそうでない人も、こぞってクリスマスイブの狂騒のただ中にあった。そんなさなか、我が家にはそば打ちセット一式がやってきたのであった。当日は「大晦日の予行練習」と称してさっそくそば打ちが行われた。結果的には「致命的にまずくはないが旨いとも言えない」そばができあがった。こういうものは最初から上手にできるわけでもないので、「本番でうまくいけばいいや」くらいの気分でその日の夕食は終わった。
そして今日が本番である(もっとも、今後も機会があれば打つんだろうが)。まだ陽光が窓から差し込む時間帯にそば作りは始まった。まず、そば粉とつなぎの小麦粉を計量してふるいにかけ、指でかき混ぜる。あらかた混ざったら、およそ2回に分けて水を加えながらさらに混ぜる。粉に水分が行き渡ったようであれば、これをまとめて捏ねる(意外に力仕事)。生地の具合にもよるが、前半戦では100回ほど練ったところで麺棒で延ばしていく(このあたりから担当は親父にバトンタッチ)。最初は円く、薄くなってきたら方形に延ばしていく。十分延びたところを麺切り包丁で切る。ゆでる前まではおおむねこんな感じで工程は進む。部屋に明かりが必要になる頃には打つ作業は終了した。
ゆであがったそばを食べたのは、NHKが年内最後のまっとうな番組(もちろん「こどもニュース」のことである)を放映している時間帯。1週間前のリハではおれが太く切りすぎて失敗したところを、今回は親父殿がいい感じに切ってくれたので、十分年越しそばとして食するに耐えるものができあがった。満足満足。
そば粉を混ぜている最中には、すっかり我が家の猫となりつつある「ニャン太」と「ゆのっち」の親猫である「グレ」(3匹の写真はこちらの記事を参照。ニャン太はしっかりオス猫であることが判明している)がしばらくぶりに我が家を来訪した。「暮れの元気なごあいさつ」というやつであろうか。
我が家の猫たちを含めて、この記事を読んでいる人たちにとっての新しい年がいい年でありますように。……猫はブログなんか読まないか。
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