「鉄男」って誰のこと?
記事を読んだときから、順調に物事が運ぶとは到底思えないと感じたお話。YOMIURI ONLINEから。
国土交通省は7月1日から、鉄道ファン向けの参加型ホームページをインターネット上に新設する。
鉄道ファンの男女を表す通称「鉄男」「鉄子」からホームページ名をとり、「鉄男・鉄子のみなさんの部屋」とする予定だ。
こんなものを行政主導でやられてもなあ、というのが第一の疑問。環境問題がぎゃーすか騒がれるご時世であるから、「もうちっと鉄道を見直そう」という気運が高まるのはいいことかもしれない。しかし、「今ちょっとしたブームらしいから便乗しちゃおうぜ」というせこい計算が動いているようにも思えてならないのも、あながちうがった見方ではないだろう。
それにも増して腑に落ちないのは 鉄道ファンの男女を表す通称「鉄男」「鉄子」 という文言である。そもそも「鉄道趣味は男のもの」みたいな不文律があって「女性の鉄道ファンは珍しい」と思われていたからこそ、漫画『鉄子の旅』のタイトルから「女性の鉄道ファン=鉄子」という呼び名が定着したのではないのか? 鉄道趣味に首を突っ込んで随分経つが、男の鉄道ファンを「鉄男」と呼ぶなんて話は聞いたことがないぞ。そんな情報はどこに流通しているのだ? おれがもぐりなのか?
記事の続きにあるサイトの内容にも、正直首をかしげざるを得ない。
内容の一例としては、「日本全国鉄道お宝マップ」として、駅の名物や歴史などを紹介する。このほか駅員など鉄道を支える人々のエピソードや心に残る対応などを掲載する。
そんなものは個人運営のサイトやブログにいくらでも転がっているではないか。なにも国民の税金で運営するサイトでそんなことをする必要はないだろう。一介の鉄道ファンの意見が直接行政サイドに届くようにする、という点では意義のあることかもしれないが、「こんなサイト作ってどうすんの?」と思われているようではサイトの先行きは明るくない。
記事自体とは直接の関係はないが、この記事の下に「関連記事・情報」として「【社会】 東急線電車内で女性に触る、28歳の国交省キャリアを逮捕」という記事にリンクが張られていたのがなんともトホホ。ちったあマジメに仕事しろ、国土交通省。
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