16日の宿は、鉄道博物館の開館に併せてオープンした「大宮大成鉄道村」。もともとはスーパー銭湯だったそうで、「博物館のコンセプトに歩調を揃えて鉄道風にしてみました」という雰囲気がありありと伝わってくる。
建屋の南側にある入口はそれほど奇をてらった作りではないのだが、北側にはD51を模した建物が建っている。夜にはここに灯りが点って、かなりいかがわしい雰囲気になるようだ(HACHAPPさんのブログに夜の写真あり)。
中で下足を靴箱に入れてからチェックイン。宿泊料(朝食付き)を先払いする。以後の支払いはルームキーで集計されてチェックアウト時に精算する仕組みになっている。これはこれで便利なような、かえって使いすぎがコワいような、妙なシステムである。
部屋は寝台車をイメージしたという作り。個室のイメージらしく、ホテルの部屋としてはいささか窮屈な感じ。部屋ごとの風呂はなく(風呂は大浴場で済ませろということなのだろう)、奥にトイレだけがぽつんとある。窓にはカーテンの代わりにブラインドが付けられていた。ちょっと窓の外を見てみよう(すぐ外には川越線の線路がある)と思ったときなどにはいささか不便である。通常のホテルなら聖書が置かれているところであろうが、ここではJR時刻表が置かれていて妙に納得してしまったり。
さて、この部屋についておれがしたことはというと、ベッドの上でのたうち回ることであった。鉄道博物館からここにくるまで攣ったふくらはぎをかばうような格好で歩いてきたところ、今度はすねの方が攣ってしまったのである。それも両脚。部屋の壁はけして厚くないので大きな声を出すわけにもいかず、痛みが引くまでただただのたうち回っていた。
「そろそろ歩いても大丈夫だろう」というところまで回復した頃を見計らって、大浴場へ向かう。……ここにはそれなりに期待もしていたのだが、正直なところ塩素臭がきつく(頭を洗ったら目にしみた)、浴場内にいるのが嗅覚的にもしんどかった。スーパー銭湯というところはどこもこうなのか?
食事は1階にある「お食事処 展望車」で取る。夕食は各自に注文、朝食は指定時間内に取る方式。カウンター席の真ん中には回転寿司さながらのNゲージのレイアウトが設置されている。食事処のすぐ脇には子どもが遊べるスペースもあり(このへんはホテルというよりも宿泊施設付きの銭湯という色合いが強い)、親子連れが来ると相当にけたたましいことになる。
両脚の状況が惨憺たるものであったこともあって、夜には施設内のマッサージサービスを受けることにした。時間ごとにコースが設定されており、今回は40分で3600円のコースを選択。担当してくれたおねえさんに「大宮駅から博物館まで歩いてきた」と話したら、やっぱり驚かれた。
この項もう一編つづく。
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