昭和と平成の高校野球事情
北京オリンピックが開幕して影が薄くなった感があるが、夏の全国高校野球も若干控えめに開催されている。見ていて思うのは、自分が高校生だった1980年代半ばと比べると「高校野球も変わったもんだなあ」ということである。
おれの高校時代の野球の応援というと、「カットバセー、○○(打者の名前)、××(対戦校の名前)たっおーっせー、おー!」とコールするのが定番だったが、もうずいぶん前に「××倒せ」は御法度になってしまった。教育上好ましくない表現だったのだろうか?
また、タイムリーヒットが出たときやサヨナラ勝ちしたときなどにおおっぴらに喜びを表現する選手も、昭和の時代にはいなかったはずだ。手元にある、いしひさいちの『嗚呼!栄冠は君には輝かない』には、優勝してキャプテンを胴上げする選手たちを主審が注意するネタの漫画がある(作中に「昭和63年」との記述がある)が、今では優勝して監督やキャプテンを胴上げするのは当然のように行われているし、それを咎める審判もいない。かつて「喜怒哀楽の感情のうち、高校球児が試合中に表現していいのは『哀』だけ」とビートたけし(だったと思う)が皮肉った現実など、憶えている方が少数派ではないのか。
……と、当世の高校野球事情は確実に変化しているが、朝日放送系列で放映されている『熱闘甲子園』のお涙頂戴路線は年号が平成に変わって20年が経過しても相変わらずである。そしておれは、そんな『熱闘甲子園』が昔も今も嫌いなのであった。
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