おくりびと志願
映画『おくりびと』の影響で納棺師になりたがる人が増えているとか。asahi.comより。
映画「おくりびと」の米国アカデミー賞外国語映画賞受賞で納棺業者が注目されている。遺体に触る仕事として敬遠されがちだったが、映画では永久(とわ)の別れの演出者として描かれ、イメージが一変。不況下の就職難も手伝って「やりがいのある仕事」と求人への応募が相次いでいる。
少々口の悪いことを言わせてもらうと、どんなに時代が変化しても死人が出ることだけは絶対に止められないわけで、食いっぱぐれない商売という見方もできる。そのあたりを考えに入れた上で志願する人もおそらくはいるに相違あるまい。
映画の方は見ていないが、元になったという『納棺夫日記』は読んだ。さまざまな遺体に接するくだりを読むに付け、どうしても昨年初頭の弟の死が思い出された。
あのときは葬儀社の人たちが納棺の儀式も取り仕切ってくれた。あのときは元から遺体に損傷などはなかったが、いつもそんな状況ばかりが回ってくるわけでもないだろうし、精神的に強くないと続けられない仕事だと思う。
記事後半にはこんな記述もある。
葬儀社の下請けで24時間対応。スタッフは社長を含む男性3人と女性8人だが、月に250件近く受注する中には厳しい現場もあり、「自分の心のコントロールが一番大事」と敏宏さん。仕事帰りの車内では努めて、明るく楽しいラジオ番組を聞くという。
なんというか、思わず頭が下がってしまう。
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